ペイフォワード・恩送り
今日のおすすめの一冊は、志賀内泰弘氏の「5分で涙があふれて止まらないお話」(PHP)です。その中から「パンの耳ちょうだい」という「恩送り」の話です。
2001年に日本で公開された映画「ペイ・フォワード 可能の王国」(原題/Pay It Forward)。中学校1年生の生徒たちに、社会科の教師シモネット先生が、「世界を変える方法を考え、それを実行してみよう!」という課題を出します。生徒の多くは不平をもらしますが、トレパーは、あることを考えだしました。それが、「ペイ・フォワード」。
ひとりが3人に何か良いことをします。良いことをされた3人が、また他の3人に良いことをするという連鎖をつくるということです。それによって、善意の連鎖が起き、世界中が変わるというものです。
トレパーの母親ははアルコール依存症。暴力を振るった夫は家を出てしまっています。いざ実行するとなると、なかなかうまくいかず、「善意の連鎖」など夢物語かと思われました。しかし、なんトレパーの知らないところで遠くの町で「善意の連鎖」が起きていた、という物語です。
伝教大師最澄(さいちょう)はそれを「忘己利他(もうこりた)」といいました。自分を忘れて、他人に尽くすということです。「よいことをして忘れること」です。仏陀はそれを、「かけた情けは水に流し、受けた恩は石に刻もう」と言っています。
まさに、ペイフォワードも恩送りも、「よいことをして忘れること」。恩送り、素敵な言葉です。
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https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12598508935.html
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