気ばたらきのできる人
今日のおすすめの一冊は、池波正太郎氏の『おもしろくて、ありがたい』(PHP文庫)です。ブログの題名も「おもしろくて、ありがたい」と題して書きました。
本書の中に「気ばたらきのできる人」という心に響く一文がありました。
松下幸之助氏は、こう語る。 「かゆいところに手が届く。それが接客の基本であり、すべての立場に立って満足してもらうように考えるのでなければ、人をお呼びする資格はない」
そして、お客様を招待するときには、事前に庭の下見や、座布団の配置、自分のお迎えする立ち位置、お土産の吟味や、料理の内容など、細部にわたりチェックしたそうだ。 気ばたらきをよくする方法は、「相手の立場に立って自分を見つめること」。
もし、一国の宰相なら、些細な言動や行動で、マスコミから叩かれる。 だから、どんなときも、自分の行動は周りからしっかりと見られていると覚悟し、公人になったつもりで行動する。 そうすれば、日ごろの所作に、気の緩みがなくなる。
食堂やお店で、お金を払っているから自分は客、とばかり傍若無人に振る舞う人には、相手の立場に立って自分を見つめる能力が欠如している。 気ばたらきのできる人でありたい。
今日のブログはこちらから☞人の心に灯をともす