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「この歳にして初めて」挑戦したこと
今日のおすすめの一冊は、齋藤孝氏の『人生後半の幸福論』(光文社新書)です。その中から「自分が必要とされている場所」という題でブログを書きました。
本書の中に『「この歳にして初めて」挑戦したこと』という心に響く一節がありました。
《「この歳にして初めて」挑戦したこと、何かありますか?》
歳を重ねることのよさは、豊富な経験を積み、たいていのことはなんとかできる知恵を身につけていることです。しかし、経験値があることで、「新鮮な刺激」を遠ざけてしまうこともあります。
知っていること、慣れていることは、安心です。同じようにやっていれば、失敗も起こりにくい。どうしても失敗は避けたいものです。だから、だんだん新しいことに挑(いど)まなくなってしまうのです。
慣れや安心があることによって、それだけ心が動きにくくなってしまう。 感性を錆びつかせないためには、新しいものや未知の体験に関心を持つ気持ちを失わないことが大切です。
「この歳にして初めて」。そんな体験を積極的にしていきましょう。 今まで行ったことがないところに行ってみる。やったことのないことをやってみる。 それを「初○○」と呼び、「今日は初○○をした」と手帳に書き記す。 そうすると、その日が、新鮮な活力を得た記念日のように思えてきます。
私は、ずっとハワイに行ったことがありませんでした。なかなか機会がなかったのです。55歳のときについに「初ハワイ」を体験。本物の拳銃で実弾射撃を体験できるガンクラブに行き、「初射撃」にも挑戦しました。拳銃を撃つというのはどういう感覚のものなのか、やはり実体験しなければわかりません。
昨年は、「地下アイドルのライブ」を初体験しました。ヒット曲のコピーを歌うのかと思ったら、ちゃんと自分たちのオリジナル曲があり、ファンの人たちとのかけあいの形も完璧でびっくり。ダンスも素晴らしいのです。
ひとつのグループだけで「これが地下アイドルか」と思い込んではいけないので、 何グループか見に行きました。それぞれ自分たちの世界観がしっかりあります。「かわいい」が進化した日本文化のひとつとして、成立していると感じました。
初めて体験することは、新鮮な驚きに満ちています。湧き立つ感覚があります。新鮮な刺激は、脳と心に活気を与え、アンチエイジング効果をもたらすのです。
立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏は、人生の幸福に必要なのは「人、本、旅」だといいう。色々な会合や、勉強会、イベントに行き、たくさんの人と会う。多くの本を読み、自分の知識や考え方の幅を広げる。そして、どこか旅に出かけるだけでなく、新しくできたレストランや、商業施設、シェアハウスなどにも行ってみることも旅だ。
人はコンフォートゾーンにいる限り「この歳にして初めて」に出会うことはできない。いつも会っている同じ人、いつも行っている会合や場所、そしていつも読んでいるジャンルの本や雑誌。
いくつになっても、「この歳にして初めて」を積極的に経験する人でありたい。
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