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松下幸之助の気配り

今日のおすすめの一冊は、水野敬也氏の『サラリーマン大喜利』(文響社)です。今日は『伊達政宗の、相手の期待を超えた「もてなし」』というテーマで書いてみました。

パーティで、ホスト役になったときはセンスが問われます。ありきたりのパーティになるのか、それとも記憶に残るようなサプライズのあるパーティなのか。こういうバーティの気配りが、4百年も前の伊達政宗の時代から行われていた、というのがびっくりです。まあ、考えてみれば、「おもてなし」をして誰かに喜んでもらう、っていうことは、太古の昔から変わらない真理なんでしょうね。

「おもてなし」や「気配り」について、松下幸之助さんのこんなエピソードがあります。『新幹線に乗っていた夫婦が、すぐ近くの席に松下幸之助が座っていることに気がつきます。夫は彼の大ファンで、どうしても挨拶がしたいと思い、声をかけようとします。しかし、理由もなく話しかけても、相手にしてくれるかどうかわからない。そこで妻が、みかんを差し入れて、きっかけを作ればいいのでは、と提案。夫はさっそくみかんを購入し、彼に差し出すことにしました。

幸之助は、この申し出を快く受け入れ、嬉しそうに「これはありがとうございます」と言って、その場で皮をむいて食べはじめます。夫はみかんを渡せたし、あの松下幸之助と話すこともでき、大満足で自分の席に戻りました。そして、もうすぐ京都に着くという時です。彼は夫婦の座席にやってきて、「先ほどはありがとうございました。とてもおいしかったです」と頭を下げました。天下の松下幸之助が、下車する前にわざわざ挨拶をしにきてくれたと、夫婦は感動します。

しかし、話はまだ終わりませんでした。京都駅で降りた彼は、その夫婦の座席が見える窓のところまで来て、深々と頭を下げ、夫婦の姿が見えなくなるまで見送ってくれたのです。夫は彼の行為に涙します。そして、家に帰るとすぐに電気屋さんに連絡。自宅の電化製品すべてをナショナル製品に変えたそうです。』以上(ちょっといい話)から

「おもてなしの心」、ってお金じゃないんですよね。気配りだけで、相手を泣かせることができる松下幸之助さん、やっぱり、ただ者じゃないです。


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