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いつだって、物事をシンプルに

今日のおすすめの一冊は、カーマイン・ガロ氏の『Amazon創業者 ジェフ・ベゾスの お金を生み出す伝え方』(文響社)です。その中から、「ジェフ・ベゾスの伝え方」という題でブログを書きました。

本書の中に「いつだって、物事をシンプルに」という心に響く文章がありました。

いつだって、物事をシンプルに、そしてスムーズにできればできるほど、より多くのものを得られるようになるのです。(ジェフ・ベゾス、Amazon株主への手紙/2007年)

2010年5月30日、ベゾスはアイビーリーグの卒業生を前に語りかけた。 

「今日皆さんにお話ししたいのは、才能と選択の違いについてです。賢いことは生まれ持った才能であり、優しさは選択です。才能は簡単です。結局のところ、与えられるものですから。しかし、選択は困難をともなうことがあります。突き詰めていけば、選択の積み重ねが私たちを形成しているのです」 

深遠なメッセージをシンプルな言葉で伝えたベゾスのスピーチは、瞬く間に話題となり拡散された。ナショナル・パブリック・ラジオはこのスピーチを、「史上最高の訓示のひとつ」と評している。 

プリンストン大学でのスピーチから6年後、ベゾスは、誇りを持つべきは才能ではなく、自分の選択だというテーマを再び取り上げている。 

「これは非常に重要なことであり、若い人々が理解し、親が子どもたちに繰り返し言って聞かせるべきことです。才能ある若者が、自分の才能に誇りを持つのはしごく簡単なことです。『私はすごく運動神経がいい』『私は本当に頭がいい』『私は数学がとても得意です』というように。それはそれでいいのです。自分の才能を喜ぶべきです。幸せに思うべきです。でも、それを誇りに思うことはできません。誇れるのは、自分の選択のみです」

Did you work hard? That's a choice. (十分に努力したか? これは選択だ。) 

Did you study hard? That's a choice. (手を抜かずに勉強したか? これが選択だ。)

Did you practice? That's a choice. (練習したか? これが選択なのだ。) 

「優秀な人というのは、才能と努力を組み合わせることのできる人であり、努力とは選択なのです」とベゾスは述べている。

また、2020年の手紙では、さらに文章に磨きがかかっていて、小学6年生でも理解できる。

ビジネスで成功したいのなら(これは実際、人生についても言えることですが)、消費する以上のものを作り出さなければなりません。あなたが目指すべきゴールは、自分が関係するすべての人にとっての価値を創造することです。

たとえ表面的には成功しているように見えても、関わる人たちのために価値を生み出さないビジネスが、この世で長続きすることはありません。そのようなビジネスは、すでに退却へと向かう道を歩みつつあるのです。

◆ベゾスのプリンストン大学でのスピーチは7年生(日本の中学1年生)レベルだったという。12歳でもわかる言葉で話したのだ。複雑なアイデアをシンプルに表現できることは、聴衆がそれを記憶し、それに基づいた行動を起こす可能性が高くなるという。

ベゾスは1997年から2020年までAmazonの株主に毎年手紙を書き、その数は全部で24通になった。そのすべてが高校生が読んでも理解できる言葉で書かれていたという。

「いつだって、物事をシンプルに」という言葉を胸に刻みたい。

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