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本気は非常時にとっておく

今日のおすすめの一冊は、藤野智哉(ともや)氏の『「誰かのため」に生きすぎない』(ディスカヴァー)です。その中から「しんどいときは、まず休む」という題でブログを書きました。

本書の中に「本気は非常時にとっておく」という心に響く文章がありました。

「休まずがんばり続けられる人」ではなく、 「がんばり続けるためにうまく休める人」 を目指したいですね。 そのためには、何かをがんばろうと思ったときは、同時に「そのぶん、何を手を抜 こうか?」って考えてみるのはいかがでしょう? 

人それぞれ、がんばれる量には限界がありますから、「ダイエットのためにジムに通おうと思ったら、そうじは手を抜く」みたいな工夫が必要です。 何か新しいものを手に入れたら、いらないものを断捨離するみたいに、タスクもうまく減らせるといいですね。 

用事を詰め込んだほうがえらいと思い込んでいるストイックな人もけっこう多いです。 「ダラダラして一日が終わってしまった」なんて落ち込む人もいますが、貴重な時間をムダに使うなんて最高の贅沢です。たまには贅沢な日があってもいいじゃないですか。 

よく「何もしないをやりにいく」と言って旅行に行く人もいますが、その「何もしない」を家でできたのだから最高です。 

《明日にまわせることは明日にまわしましょう。》 

明日やれることも今日やってしまう、という人も少なくないのが世の中だと思いますが、明日もし死んだら、明日に残しておいた嫌なタスクをやらずにすむかもしれません。 今日無理やり嫌なタスクをやったのに、明日死んだら悔しいじゃないですか。 

「明日から本気出す」でいいんです。 「明日から本気出す」って思い続けている間に人生が終わる。 それもまた、いい人生じゃないですか? 通常営業はゆるめて、本気は非常時にとっておきましょう。 

結局、非常事態なんて起こらず、本気出さずに人生を終えられたらラッキーです。 よく「本気出せ」とか言われますけど、本気出さなくてもやれているのであれば、そんないいことってないですよね。

◆「本気は非常時にとっておく」ということは、毎日の通常運転を6割か7割の力でやっていこう、ということ。9割か10割の力で目いっぱいやっていたら、いつか、どこかで必ずひずみがくる。自動車のハンドルに遊びがあるように、人生の運転にも遊びが必要だ。

どんなに頑張っても、頑張り過ぎて病気になってしまったら、元も子もない。「がんばり続けるためにうまく休める人」を目指したい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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