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一年があっという間に過ぎてしまうと感じるなら
今日のおすすめの一冊は、植西聡(あきら)氏の『人生を動かす哲学者の言葉』(永岡書店)です。その中から「みずからチャンスを作るには」という題でブログを書きました。
本書の中に「一年があっという間に過ぎてしまうと感じるなら」という心に響く文章がありました。
《若いときは一年が長く感じられる。年齢を重ねるにしたがって、あっという間に 一年が過ぎ去っていくように感じられる。》(フランシス・ベーコン/イギリス)
「年齢を重ねるにしたがって、時間が過ぎ去っていくのが早く感じられる」「一年なんて、あっという間だ」「時間ばかりがどんどん過ぎ去っていって、なんだか虚しい気持ちだ」というようなことを言う人がたくさんいます。
なぜ、そのような現象が起こってしまうのでしょうか。 その理由の一つとして、心理学では、「年齢を重ねるにしたがって、感動することが少なくなるから」ということが挙げられています。
毎日同じことを繰り返し、生活がマンネリになってしまって、感動することがなくなっていくと、それにともない、時間の流れが速く感じられるようになるのです。
一方で、若いときに一年が長く感じられるのは、新しい体験が多いので、日常生活の中で感動することがたくさんあり、人生が充実しているからなのでしょう。
ある程度年齢を重ねてきた人は、自分から意識して「感動すること」を生活に取り入れていくようにするといいと思います。 何か新しいことにチャレンジしてみたり、交友関係を広げて、未知の人と出会う機会を増やすのです。
行ったことがない場所に旅行するのもいいでしょう。 そうすれば、感動することが増え、日々の生活が充実し、あっという間に一年が過ぎ去っていくということもなくなります。
《年を取れば取るほど新しい体験を探そう》
◆出口治明氏は人生の後半戦に必要なのは「旅・人・本」だという。見知らぬ土地や、今まで行ったことのないお店やレストラン、初めてのイベントなどに出掛けていく「旅」。
勉強会や交流会に参加して知らない人と出会う、サードプレイスやコミュニティに出掛けて行き新たな人たちと知り合いになるという「人」との出会い。
読んだことのないジャンルの本や、今まで読めなかった本、人からすすめられた「本」を読み、本の新たな世界にどっぷりつかる。
すべて、「新しい」経験だ。「新しい」ことを経験しなくなったとき、感動もしなくなる。
一年があっという間に過ぎてしまうと感じるなら、歳を重ねるごとに、新たなことを経験し、感動することを忘れない人でありたい。
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