人生は今日が始まり
今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『はじめて読む人のための人間学』(致知出版社)です。その中から「旅人の話」という題でブログを書きました。
本書の中「奇跡の命」という話がありました。
二宮尊徳にこういう歌があります。「父母もその父母もわが身なり われを愛せよわれを敬せよ」 一人ひとりの人間が生まれるのは父と母がいるからです。その父と母が生まれるのにも、その父と母がいます。
2代で4人、3代で8人、4代で16人…。このように命の起源を遡っていくと、20代で104万8576人、30代では10億7374万1824人になります。さらに40代50代と遡っていけば、天文学的数字になるでしょう。
その先祖のうち1人でも欠けていたら、私たちの命はありません。命の炎が1日も途切れることなく連綿と続いてきたからこそ、私たちはいまここに生きているのです。いわば私たちは奇跡の命をいただいてここにいるということです。
それからもう1つ忘れてはならないこと…。それは人生は1回限りということです。どんな人も人生を2度生きることはできません。人生にリハーサルはないのです。
「百年再生の我れ無し。其れ曠度(こうと)すべけんや」と、江戸時代の儒者・佐藤一斎は言っています。「百年後、再び生まれてくる自分ではない。うかうか生きていてはならないぞ」ということです。この奇跡のような命、たった1回限りの人生をどう生きればよいのか。それを学ぶのが人間学です。
「人生は今日が始まり 昨日まではリハーサル 今日から本番」という田中真澄氏の言葉があります。学問も、仕事も、はじめるのに遅すぎることはありません。 なぜなら、気づいたときが、スタートのときだからです。 そして常に、人生は、「今とここ」だけしかありません。昨日もなければ、明日もないのです。 人生は今日が始まり、の気持で毎日を過ごしたいものです。
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