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収入格差は親しだい

今日のおすすめの一冊は、梯谷幸司(はしがいこうじ)氏の『無意識のすごい見える化』(KADOKAWA)。その中から『「逆に動く」脳の構造』という題でブログを書きました。


本書の中に、《収入格差は親しだい!子どもが低所得になる「しつけ」》という興味深い一節がありました。

近年は各国で所得格差が社会問題になっていますが、子どもの頃に親からどのようにしつけられたかによって、将来の収入に差が出るという研究があるそうです。
確かに私がこれまでに会っ てきた人の話を聞くと、その傾向があると思います。 お金が稼げず悩んでいる人に子どもの頃の話を聞くと、たとえば「お母さん、ゲーム買ってよ」 と懇願したとき、「しつこいわよ。ゲームはもう持ってるでしょ。ゲームばかりやってないで勉 強しなさい!」と感情的に叱られたと答えることが少なくありません。
一方、バリバリ稼いでいる人はどうだったかというと、「どうしてそのゲームが必要なのか、理由を聞かせてくれるかな?」と冷静に対応されていたそうです。そして、理由を説明すると買ってもらえたというのです。
子どもにとって、感情的に叱られることは大きなストレスです。断られるだけでもつらいの に、感情的な言い方をされると余計に傷つきます。 そんな子どもには、「親に叱られないように生きていこう」という術が身について、「買っていいって言われたら買う。ダメって言われたら買わない」という生き方になり、他者基準が育っていきます。
それに対して、「何のためにそうしたいのか」と問いかけられて育った子どもは、幼いながらに自分の欲求に目を向けることになります。 「私は〇〇という目的があって、これが欲しいんだ」と、自分の言葉で親を説得する術を身につ けていく。
稼ぐ人の多くは、子どもの頃からプレゼンの練習を続けていることになり、重要な自分基準が育っていくのです。
フェイスブック社のCEOとして知られるマーク・ザッカーバーグさんは、子どもの頃に「友達がみんな持ってるから」という理由で親に何かをねだると、「そんな理由なら買わないよ」と拒 否され、「自分がこうしたいから」と説明できたときは、すぐに買ってもらえたそうです。
ザッカーバーグさんの両親はどちらも医師で裕福な家庭なのですが、安易にものを買い与えず、「自分が本当に欲しいものなのか」をいつも考えさせていた。それが1000億ドル超の資産を築いた彼の土台になっているのです。

アメリカの医学博士で国際交流分析学会の会長でもあったグルーディング夫妻は、幼児期に親から伝えらた言語や非言語(表情やジェスチャーなど)によって、子どもは強い影響を受けるといいます。その中の主なものは ●完璧であれ ●満足させろ ●努力しろ ●強くなれ ●急げ ●重要であるな ●感じるな ●考えるな ●欲しがるな等々です。

子どもの頃からプレゼンの能力を磨くのと、相手の顔色を見る訓練ばかりさせられてきたのでは、大人になってからの違いは明白です。子どもの頃の親の態度、本当に大事だと思います。

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