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事実というものは存在しない
今日のおすすめの一冊は、細谷知司(さとし)氏の『自分らしく幸せに生きるための100の言葉』(シャスタインターナショナル)です。その中から「ありのままに生きる」という題でブログを書きました。
本書の中に「事実というものは存在しない」という心に響く言葉がありました。
《事実というものは存在しない。存在するのは解釈のみである。》(フリードリッヒ・ニーチェ/ドイツの哲学者)
「いや、ホントのことをいうとね......」そんな語り口の人にたくさん出会う。言葉の先端には常に、「事実」が縫いつけられている。
でも、事実って何だろう?コップを例に考えてみる。コップの正面を見ている人、左右から見ている人、そして、常に裏側を眺めている人。同じコップでも、目に映る角度はそれぞれ違っている。
正面こそがコップという事実だと主張する人。あるいは、左右や裏側をコップの事実だと見なす人。そしてコップの事実をめぐって争いが起きる。正面は左側を非難し、右側は裏側を糾弾する。「自分だけの事実=解釈」という公式を忘れて。
そんなくだらなさを、ニーチェは鋭く指摘している。
小林正観さんは「幸も不幸もない。そう思う自分がいるだけ」と言っている。
たとえば、病気になってしまったとき、それを「この程度で済んでよかった、ありがたい」と思う人がいれば、「この忙しいのに、病気になっちゃった、ツイてない」と思う人もいる。病気という事実は一つなのに、見方や考え方は人それぞれだ。
つまり、あるのは、ニーチェのいう「解釈の違い」だけ。
《事実というものは存在しない。存在するのは解釈のみである。》という言葉を胸に刻みたい。
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