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感性と創造性

今日のおすすめの一冊は、アンドリー・セドニエフ氏の「アイデアを生み出す達人になるためには」です。

私は、自分では独創的なアイデアとか、クリエイティブな発想ってないなぁ、とずっと思っていたのですが、この文章書いていて、ハッと思ったことがあります。ある分野に関してだったら、結構色々なアイデアを出してたかもしれない、ってことです。そう、考えてみたら、私、レストランを83店つくりました。そのうち64店は閉めちゃいましたが(涙)。

フランチャイズの飲食店なら、こちらにノウハウがなくてもなんとか店は開けることができます。しかし、すべてオリジナルなので、自分があらゆることを企画し、ゼロから決めなければなりません。まあ、そこがレストランの醍醐味であり、楽しみなんですけどね。まさに自分の頭の中にあるアイデアを、具体化するということです。

で、何を決めるかというと、まず、立地があります。次にどんな店をやるのかです。どんな業種で、どんな料理を出すのかを決め、それを、どんな出し方をするのか、です。そして、店名を決め、食器を決め、制服を決め、サービスの仕方から、音楽、もちろんテーブルや椅子や内装や装飾品といったインテリアもです。そして、食材や物品の仕入業者も決めなくてはいけません。

衣食住といいますが、その中の「住む」を除いたほぼ全部を決めるということです。それには、たくさんのレストランを見て、食べて、店舗の雰囲気を味わうという経験をしなければいけません。もちろん料理人なら自分で料理の修行をしなければいけないでしょうし、サービスやソムリエも同じです。

それらには、すべて感性が必要です。感動するか、ワクワクするか、驚くか、共感するか、ハッとするか、という感性です。子どものような心が残っていないと感性は鈍ってしまいます。本書にあった、5歳の子どもの98%は創造性を持っているが、それが10歳になると30%に低下し、15歳だと10%、大人になるとたったの2%になってしまうとのこと。

まさに、感性と創造性は同じです。感性を取り戻すことが、創造性につながるかもしれません。大人になるにつれピュアな気持ちが薄れてきます。そして、感性が鈍ります。それは、心のまわりに、垢(あか)や殻(から)が固く厚くつくことです。すると感情を表に自由自在に出すことができません。

感情を溜めてしまうのです。それが溜まり過ぎて一挙に出た時の状態を「キレる」といいます。心のまわりの殻を取り去るには、感動することです。涙を流して感動することです。すると、「おさなごころ」が戻ってきます。

創造性がある人は必ず感性的です。感性って、ホントに大事だと思います。まあ、でもこれだけ店、閉めたってことは感性鈍いんだろうなぁ(涙)

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https://ameblo.jp/hiroo117/entry-12605860007.html


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