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インプットとアウトプットの黄金比率は3対7

今日のおすすめの一冊は、尾藤克之(びとうかつゆき)氏の『頭がいい人の読書術』(すばる舎)です。その中から本書と同名の「頭がいい人の読書術」という題でブログを書きました。

インプットとアウトプット

本書にもあった読書の「インプットとアウトプット」について、精神科医、樺沢紫苑氏の著書、『学びを結果に変えるアウトプット大全 (Sanctuary books)』にこんな一文がありました。

「月3冊読書する人」と、「月10冊読書する人」では、どちらが成長すると思いますか? ほとんどの人は、「本をたくさん読むと、いろいろな知識を身につけることができるので自己成長できる」と思っているでしょう。 しかし、それは間違いです。 インプットの量と自己成長の量は、まったく比例しません。 重要なのは、インプットの量ではなく、アウトプットの量なのです。
たとえば、「月3冊読んで3冊アウトプットする人」と「月10冊読んで1冊もアウトプットしない人」とでは、どちらが成長するでしょうか? 間違いなく「3冊読んで3冊アウトプットする人」、つまりアウトプットの量が多い人です。 なぜなら、いくらインプットしてもアウトプットしない限り、記憶として定着しないからです。
まずインプットをする。 インプットしたらアウトプットする。 アウトプットしたら、またインプットをする。 インプットとアウトプットをどんどん繰り返すことによって、自己成長できるのです。 インプットとアウトプットを繰り返すわけですが、それは円のように同じ所を回るのではありません。 インプットとアウトプットを一巡するたびに少しだけ成長できます。
さらに、インプットをしてアウトプットをすることによって、螺旋階段を上るように、上へ上へとどんどん成長していくことができるのです。 これを私は、「成長の螺旋階段の法則」と呼んでいます。 インプットとアウトプットを繰り返す。 これこそが、究極の勉強法、学習法であり、「自己成長の法則」です。
作家の立花隆氏は、「絶えざるインプットによって蓄積され形成された豊かな個性的知的世界こそが、よきアウトプットの土壌である」と述べています。 インプットとアウトプットの反復こそが、知的生産活動の軸であるといえます。 脳科学者の茂木健一郎氏は、「脳を活かす仕事術」の神髄は、“喜びの中で「脳の出力と入力のサイクルを回す」ことにほかなりません”と、脳のインプットとアウトプットのサイクルを回すことの重要性について述べています。 自己成長したければ、インプットをしてアウトプットをする。 それをとにかく繰り返すことです。
インプットとは、脳の中に情報を入れる、つまり「入力」すること。 アウトプットとは、脳の中に入ってきた情報を脳の中で処理し、下界に「出力」することです。 具体的にいうと、「読む」「聞く」がインプットで、「話す」「書く」「行動する」がアプトプットです。 アウトプットは「行動」です。 アウトプットして初めて、現実世界に対して変化や影響を与えることができるのです。 インプットは「脳内世界」が変化するだけ。 アウトプットして初めて「現実世界」を変えることができます。

どんな素晴らしいアイデアも、発見も、頭の中で考えているだけでは何も変わりません。 この現実世界は、行動によってしか変わらないからです。 「呼吸」の「呼」は息を吐くことであり、「吸」は息を吸うことです。 吐くことが先です。 腹式呼吸では、特に吐くことが重視されます。 つまり、アウトプットがとても大事だということです。 出力すれば(吐けば)、必ず入ってくるからです。 樺沢氏は、インプットとアウトプットの黄金比率は、3対7だといいます。 インプットの2倍近くの時間をアウトプットに費やすよう意識することをすすめています。 アウトプットの技術を磨きたいものです。

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