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誰かの役に立つため

今日のおすすめの一冊は、上坂徹氏の『彼らが成功する前に大切にしていたこと 幸運を引き寄せる働き方』(ダイヤモンド社)です。その中から「その入社は偶然だった」という題でブログを書きました。

本書の中に「誰かの役に立つため」という心に響く文章がありました。

ここは声を大にして言っておかないといけないことですが、仕事は働く人の自己実現のためにあるわけではありません。誰かの役に立つためにあるのです。誰かの役に立てるから、そこに価値が生まれ、報酬も発生するのです。となれば、より誰かの役に立てるほうがいいに決まっています。

より役に立てたら、仕事の成功に近づけるでしょう。それはすなわち、自己実現にもつながりやすくなっていくということです。 

私は仕事人には2種類の人がいると思っています。意識が内(自分)に向いている人と、外に向いている人です。やりたい仕事を貫くのは、意識が内に向いている人、ということになるでしょう。 

しかし、意識が内に向いていて、自分のために働いている人、自分のことばかり考えている人を周囲の人は応援したくなるでしょうか。自分の「やりたい」「好きだから」ばかりを主張する人を、簡単に受け入れられるでしょうか。 

もとより、「やりたい」といっても、その力は本当にあるのか。「やりたい」を実現するための努力はしているのか。 「やりたい」を貫けるだけの裏付けは果たしてあるのか。「や りたい」は、そんな印象を抱かせる可能性もあるのです。 

逆に意識が外に向いている人は、どういう人なのかというと、「自分がやりたいこと」ではなく、「自分が役に立てること」という視点で考えている人です。 なぜなら、仕事は、誰かの役に立つためにあるからです。 

仕事をする立場から発想するのではなく、その仕事を受ける立場から考えてみる。あるいは、仕事を発注する立場から考えてみる。そうだとすると、どんなコミュニケーションが有効になるか。 

それは「こんなことができる」「こんなことを得意としている」「これなら、きっと貢献できる」というコミュニケーションではないでしょうか。 

誰かの役に立つのが 仕事だと認識していれば、自分ができることから、得意なことから発想しようとする。これなら貢献できる、と考える。貢献するために力をつけたい、と願う。 誰かの役に立つことを考えているのです。「自分のやりたい」ではなく、「誰かのために」 という視点で発想するのです。さて、どちらの発想をする人を会社は求めるでしょうか。

◆自分の目標や夢は、多くの場合、自分のエゴや欲望だったりする。たとえば、「売上〇〇円を達成する」「店舗数〇〇店を達成する」という目標は、自分の欲望だ。なぜなら、そこには、「誰かを喜ばせたい」とか「社員満足のため」「誰かの役にたつ」という視点がないからだ。

意識が内に向いている人だ。「仕事は誰かの役に立つためにするもの」という言葉を胸に刻みたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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