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「型」を習得するって大事

今日のおすすめの一冊は、早稲田大学教授、内田和成氏の『リーダーの戦い方』(日本経済新聞社)です。その中から「型破りな人」というテーマで書きました。

現代のように変化の激しい時代、そして先の見えないときは、「型破り」な人や、「独創性のある人」「突き抜けている人」「尖っている人」「ユニークな人」が求められます。今までと同じことしかできない人は、新たな発想ができないからです。新たな方向性を示せず、新機軸が打ち出せません。

「型(形)」とは、たとえば、柔道でいうなら、まず、「礼」の仕方や、帯の結び方、ルールを覚えること、そして、受け身です。受け身には「後ろ受け身」とか「横受け身」「前受け身」とか色々な種類があります。そして、受け身ができて初めて、さまざまな技を覚えることができます。

技においては、投げ技は67本、寝技の中の「固め技」は29本、「締め技」は12本、「関節技」は10本あると言われています。これらの「型(形)」を習得した人が、次の段階にけるのです。たとえば、「守破離」の「破」でいうなら、他の道場で違う師匠から習う、というようなことです。そして、もっと飛躍していうなら、「ブラジリアン柔術」や「ロシアのサンボ」などの他流派を習うことです。

これは、武道やスポーツだけでなく、あらゆる芸術や、芸能、あるいはビジネスの世界でも同じことが言えます。たとえば、子会社に出向になった役員の心得として、半年から1年間はあまり偉そうなことや、意見は言わず、だまって現場に入ったほうがいい、という話を聞いたことがあります。

もちろん、会社が倒産しそうな急を要する時は違いますが、子会社の社長含みで配属になったような人です。ニコニコしながら、現場に入って色々教わることは「型」を覚えることです。しかし、それが終わったとき、初めて自分のカラーが出せます。これは、二代目が父親の会社に入ったような時も同じです。

また、レストランでも、調理や接客の「型」はよく知っていても、経理や、人間関係、伝え方(SNSなど)などのマーケティング等の経営の「型」を知らないと、店を長く続けていく上で、非常にリスキーな要素になってします。

「型」を習得することって本当に大事だと思います。いつまでたっても勉強ですね。


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