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人には「お役目」がある

今日のおすすめの一冊は、矢作直樹氏の『変わる』(ダイヤモンド社)です。その中から「過去は変えられる」という題でブログを書きました。

本書の中に『人には「お役目」がある』という心に響く文章がありました。

あの人はいいなあという憧れがいつか、「なぜあいつが」という負のエネルギーに変わることがあります。これが嫉妬であり、嫉妬は相対感、つまり他者と比べることで生まれます。

お金、容姿、地位・立場、実績、家族、恋人、キャリア、人望など、嫉妬にはさまざまなものがあり、その強さも大きかったり小さかったりします。いずれにせよ、劣等感を勝手に感じ、自分を信頼していない状態です。

そこで、自分が劣等感を抱く理由、嫉妬する理由を、少し考えてみましょう。なぜ腹が立つのか?なぜ執拗(しつよう)に避けるのか?なぜ陰口を言いたくなるのか?自分の中にある淀んだ感情に注目し、その感情の構成要素を分解してみるのです。

例えば成功者と言われ、メディアにもしばしば登場する起業家がいるとします。実家は資産家で容姿も整い、有名大学を卒業し、大手企業を経て独立・企業、会社は上場を果たし、といった人物を目の当たりにして嫉妬する人は多いでしょう。

嫉妬の要素は家庭環境、容姿のコンプレックス、学歴コンプレックス、大手企業への就職、独立起業、上場という絵に描いたような成功者といったあたりでしょうが、人は人、自分は自分です。

私たちがこの世に生れてきたのは「個として学ぶ」ためであり、これが人は人、自分は自分です。成功者と呼ばれる人にも、それをテレビで見る人にも、違うお役目があります。自分のお役目に気づき、お役目をまっとうすることが唯一の使命です。

誰かに対して劣等感を感じるのではなく、今の自分をよくチェックしてください。仕事は楽しいのか、恋愛は楽しいのか、親や子や友人と一緒にいて楽しいのか。もし楽しいと感じないなら、どうすれば楽しくなるかを想像してみてください。

今の自分が楽しければ、誰かに嫉妬することもなくなり、相対感は自然と消えるのではないでしょうか。過去を後悔する時間があるなら、これからの生活をイメージしてください。誰かにSNSで「いいね!」するのと同じように、もっと自分に「いいね!」できるはずです。

《人には「お役目」があると気づけば、嫉妬は遠のく》

◆矢作氏は本書の中でこう書いています。

これまでの著書で私は、この世への輪廻転生について書いてきました。人間は皆、転生を繰り返すものであり、それはこの世でいろいろと学ぶため、と。一人ひとりが異なる条件を背負ってお役目を与えられ、日々精進している、というのがこの世の実相と考えています。

そう考えれば、たとえ苦境におちいって一時的に落ち込むことはあっても、その落ち込みを引きずって生きる必要はありません。落ち込んだ経験は、あの世に戻った時の土産話(みやげばなし)の一つとなるにすぎないのです。ですから、一つのことに落ち込んだままでいることなく、多様な経験をすべきだと思います。

「人生とは何ですか」との問いに今東光氏はこう答えたという。

『人生というのは冥土(めいど)までの暇(ひま)つぶしだよ』(五日市剛の「ツキを呼ぶ日めくりカレンダー」)より

人生には、辛いことや、悲しいこと、嫌なことや、猛烈に嫉妬することもある。しかし、輪廻転生があると思うなら、すべてのことは、この世で学ぶために起きたこと。だからこそ、「このことがあってよかった」「これがあったから今の自分がある」と感謝することもできる。

そして、そんなこんなを、面白おかしく楽しむことができたら、「冥途までの暇つぶし」の境地に達することができる。

『人にはそれぞれ「お役目」がある』

自分のお役目に気づき、自分の使命をまっとうできる人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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