今日のおすすめの一冊は、木村耕一(こういち)氏の『思いやりのこころ』(1万年堂出版)です。その中から「うぬぼれは恐ろしい」という題で「徒然草」の一節を引用しました。
本書の中に、徒然草の「稽古するときの心構え」という心に響く文章がありました。
◆習い事をはじめたばかりのうちは、誰しも、自分が下手なところは見せたくない、と思う。上手な人と比較し、恥ずかしい思いをするからだ。まだ、若いうちはそうでもないが、社会経験も積み、年齢を重ねた人が初心者の立場になるとその思いは強い。
これは習い事だけではなく、自分の経験が通用しない新しい分野の仕事や、会社が変わったりするときにそう思う。いわゆる「越境学習」だ。
越境学習とは、所属する企業や組織の枠をこえた環境の中で、仕事をしたり、転籍したりして学びを深めること。いわゆる、ホームでなく、アウェイに越境すること。越境しても恥ずかしがらず、自分を開示し、そこに溶け込むことが大事なのだ。
「稽古するときの心構え」を胸に刻みたい。
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