今日のおすすめの一冊は、伊與田覺氏の『孝経 人生をひらく心得』(致知出版)です。その中から「教えとは実践を伴ってこそ生きる」という題でブログを書きました。
本書の中に『「孝」とは』という心に響く文章がありました。
◆「孝経(こうきょう)」とは、孔子が弟子の曾子(そうし)に「孝」について話したものを曾子の門人が書き起こしたもの。
世界三大聖人と言われる、キリスト、仏陀、孔子、の三人に共通して言えることは、三人とも自分の著書がないこと。今残っている、聖書も、仏典も、論語も、すべてそれぞれの弟子が書いた。
「忠と孝」という言葉が死語のようになって久しい。しかし、親に孝養を尽くす、親孝行する、ということは、洋の東西を問わず昔から最も大切な価値観の一つだ。
「身体髪膚」を傷つけないこと。暴飲暴食をしたり、無茶なことをしたりして体を傷つけたり、病気をすることは親が一番心配することだからだ。
また、「螢(ほたる)の光(ひかり)」の中にある歌詞、「身を立て名を揚げ、やよ励(はげ)めよ」は、この「孝経」の言葉に基づく。身を立てるとは、修養を重ね立派な人間になることだが、それは同時に、親の名を高めることでなければならない、というのが本来の意味だ。今一度、孝行の大切さに気づきたい。
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