今日のおすすめの一冊は、中野信子氏の『エレガントな毒の吐き方』(日経BP)です。その中から「言いにくいことを賢く伝える技術」という題でブログを書きました。
本書の中に「コンテキストとは」という心に響く言葉より…
◆イケズとは、意地悪のことを指すが、わざと人を困らせたり、つらくあたったりすることをいう。現役の若い人は、このような回りくどいことを言わないというが、京都人が長い歴史の中で「よそもん」を排除してきたからだという。
都市伝説のような話だが、有名な話に、「ぶぶ漬けでもどうどす?」と言われたら、「早く帰れ」ということが真意だという。それを真に受けて「じゃあ、お言葉に甘えて、一杯だけ」などと言ったら田舎者だと笑われる、という話だ。
「コンテキスト(コンテクスト)」という言葉がある。「文脈」を意味する単語だが、場面、背景、前後関係という意味もある。日本には相手の気持を察する文化があるので「コンテキスト度」は世界でも最も高いと言われている。
アメリカや欧米は個人主義で、多民族国家なので、「YESかNOをはっきり言う」というように、自己主張しなければ相手に伝わらないからだ。
日本のいい意味での「空気を読む力」「察する力」をうまく生かしていくことは、今後世界でも大切となってくる。
コンテキスト度を高めたい。
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