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良きご縁を引き寄せる

今日のおすすめの一冊は、北尾吉孝氏の『日に新たに』(経済界)です。その中から「人のお世話をする」という題でブログを書きました。

本書の中に「良きご縁を引き寄せる」という心に響く文章がありました。

人生ということでは、様々な偉人が色々な言い方をしています。例えば、アルベルト・ アインシュタインは「人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには走らなければならない」と形容していますし、またビル・ゲイツであれば「人生とは、一つの大きなセミナーだ」と言われています。

あるいは、ヘレン・ケラーは「人生とは、興奮に満ちている仕事のこと。最も興奮するのは、他人の為に生きるとき」との言葉を残しているようです。それぞれ一面正しい人生論だと思います。「人生とは?」と聞かれれば、それ程違った答えがあるわけです。 

さて、この人生というものに関しては、アイルランド出身の作家オスカー・ワイルドのように「人生は複雑じゃない」と言う人もいれば、芥川龍之介のように「人生は常に複雑である」とその逆を言う人もいます。

私は、人間社会を上回る複雑系は存在しないとの認識です。従って「人生とは?」と問われれば、複雑怪奇なものだと答えます。 現代人は、歴史や伝統といった形で過去からも様々受け継いで生きています。 そして現在を生きる中では今起こる環境変化に色々と左右され、また将来見通しは各人それぞれに違っているのが実態です。これが複雑怪奇極まる人間社会というものであります。 

最後に安岡正篤先生の御著書 『東洋人物学』より次の言葉を紹介しておきます。

人間はできるだけいい機会、いい場所、いい人、いい書物、そういうものにバッタリ 出くわすことを考えなければならない。これを『多逢勝因」という。(中略)なんでも結構、とにかくあらゆるいい機会、いい出逢いに何か勝因を結んでもらいたい。人生というものはそういうことから始まる。ばったりだれかに出逢った、偶然、何かの 問題にぶつかった、そういうところから人生は転回する。

◆安岡正篤師は「縁尋機妙(えんじんきみょう)多逢聖因(たほうしょういん)(宝苑珠林より)といった。

《縁尋機妙》良い縁は次から次へと良い縁を結んでくれる。縁とは誠に不思議なもの、計らざるもの。

《多逢聖因》結果には必ず原因がある。いい人との出逢い、いい書物との出会い、いい師との出会い、気のいい場所との出会い、それら全てが良い結果を創り出す。悪い人と会っていれば悪い人たちとの縁ができてしまう、いい人と会っていればいい人たちと縁が結ばれる、ということ。

いい人との出会いも、悪い人との出会いも、つきつめると自分のつくってきた縁。自らが引き寄せた縁。

良きご縁を引き寄せる人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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