今日のおすすめの一冊は、小林正観さんの『「今」という生き方』(廣済堂文庫)です。その中から「目の前のことを淡々とこなす」という題でブログを書きました。
『豊かな心で豊かな暮らし』(廣済堂出版)の中に「風と流れに逆らわずに生きていく」という本日のブログと非常に関連のある心に響く文章がありました。
ソニーの創業者、井深大氏は、大学を卒業し、第一志望の東京電気(現東芝)の就職試験を受けたが落ちてしまい、結局、当時設立4年目の中小企業、写真化学研究所という映画会社に入社した。
同様に、京セラの創業者、稲盛和夫氏も、大学を卒業後希望した大手人気企業の就職試験にことごとく失敗し、大学の恩師の紹介でようやく、京都の松風工業という給料が遅配するような赤字会社に入った。
「幸福は不幸の顔をしてやってくる」という言葉がある。一見すると、不幸のように見えるが、何年かすると、「それがあったお蔭で成功できた」とか、「そのことで、今の自分がある」、というようなことだ。
運を使い尽くさないで後に残しておく、ということでもある。最高にいい状態から始めると、あとからうまくいかないことは多い。それが、先に運を使ってしまう、ということ。最初のスタートが最悪から始まれば、あとはよくなるだけだ。それが、運をあとに残しておくということ。
選ばないで流れにまかす人生は、運をためておく生き方。そして、宇宙のメッセージに忠実に従う生き方。それが、風と流れに逆らわずに生きていく「風流な人」。真面目に真摯に、そして風流に生きてみたい。
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