今日のおすすめの一冊は、ひろさちや氏の『「狂い」のすすめ』(集英社新書)です。その中から『人生を「遊ぶ」とは』という題でブログを書きました。
本書の中に「一期は夢よ たゞ狂へ」という心に響く文章がありました。
◆《一期は夢よ たゞ狂へ》の前文にこんな言葉がある。
《くすむ人は見られぬ 夢の夢の夢の世を うつつ顔して 何せうぞ くすんで 一期は夢よ たゞ狂へ》
「まじめくさった人なんて見られたもんじゃない。 まるで夢のようにはかないこの世を、さも悟(さと)ったような顔をしたところでどうなるものか。 我々の一生は夢のようなもの。 ただ面白おかしく狂えばよい」
また、城山三郎氏の小説にこんな一節がある。
『「一期(いちご)の盛衰(せいすい)、一杯の酒。」一代の英雄の興亡盛衰の重さも、一杯の酒のうまさに叶わぬ、というのね。ついでにいえば、わが人生、酔生夢死という終わり方をしたいわ』(本当に生きた日)より
◆「パラダイムシフト」という言葉がある。その時代に当然と考えられていた価値観や、物の見方や考え方が劇的に変わることをいう。まさに、今がそれだ。生成AIにより、古い旧態依然とした価値観が変わるときが来ている。
世の中が引っくり返るような大変化のときとは、狂気の時代。狂気に対しては狂気で向かうしかない。
今こそ、必要なのが《一期は夢よ たゞ狂へ》。
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