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読書し続けている人の脳

今日のおすすめの一冊は、齋藤孝氏の『大人の知的習慣』(KADOKAWA)です。その中から「アウトプットを意識したインプットをしよう」という題でブログを書きました。

本書の中に「読書し続けている人の脳」という興味深い文章がありました。

読書をしていると、脳は、読む時間を短くして速く理解しようとする。脳の中ではそういう試みをするそうなのです。

そう考えると、読書をし続けることで、頭のいい状態が維持されるということになります。その頭の良さが基盤となって、自分の目の前の状況に対して前向きな取り組み方ができるようになる。

つまり、読書し続けている人の脳は、十分にウォーミングアップができている状態、いつでも試合に出ろと言われたらすぐに出られる状態にあるのです。

読書し続けていない人は、体が固まっていて、試合に出た途端に肉離れを起こすような状態です。そして、読解して意味を取る頭の解読プロセスとしては、隠喩(いんゆ)や推論(すいろん)などを経験から得られた知識と統合させている。

つまり、書かれている文章と自分の経験とを組み合わせて理解しているのです。それだけ本を読んで理解するという行為は複雑であり、本を読むという行為自体が「複合力」に支えられていると言えるのです。私が読書の大切さを言い続けているのはそのためなのです。

「隠喩」とは「彼女は天使だ」「そこはパラダイスだった」というように「まるで」とか「あたかも」「さながら」「ごとく」「ような」という言葉を使わずに喩(たと)える方法。

反対に「直喩(ちょくゆ)」とは、「まるで」とか「あたかも」「さながら」「ごとく」「ような」という言葉を使って喩える方法。それは、「彼は、まるで鬼のようだった」「そこはさながら天国のようだった」。

読書し続けると、常に頭の中に「言葉」がストックされた状態となり、何か言葉を発しなければいけないときに、その場に適切な言葉がするっと出てくる気がする。「言葉」が行列して出番を待っているような感じだ。

「脳のウォーミングアップを常にしておくこと」

どんなときも試合に出れるような状態でいるため、読書し続ける人でありたい。

今日のブログはこちらから→人の心に灯をともす


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