今日のおすすめの一冊は、白取晴彦氏の『人生がうまくいく哲学的思考術』(ディスカヴァー)です。その中から「誰もが常に人生の初心者 」という題でブログを書きました。
本書の中に「贅(ぜい)を味方に」という心に響く文章がありました。
日本では戦時中、「国民精神総動員」という運動があり、その中で「贅沢は敵だ」というスローガンが叫ばれた。その名残が連綿と今も続き、日本人の心の奥底にその感覚が残っているのかもしれない。
どんな創作も新しいアイデアも、否定の中からは生まれない。感性は肯定の中からしか生まれないからだ。
「ケチ、節約、出し惜しみ、陰鬱、死蔵、衰弱、弱気、過度の貯蓄」はすべて否定の感情から生まれている。その反対の「気前がいい、明朗、活用、はつらつ、元気、強気」という肯定からは未来と明るさ、可能性を感じることができる。
また、金持ちや成功者に嫉妬するということは、金持ちや成功者を否定するということ。それはつまり、潜在意識の中では、お金や成功からはどんどん遠ざかることになる。否定したり、反発すれば、否定や反発したことを引き寄せるからだ。
「贅」という豊かさの感情を否定せず、肯定し、味方にできる人でありたい。
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