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小事が大事
今日のおすすめの一冊は、安岡正篤師の『安岡正篤 人生手帖 古教に心を洗う』(致知出版社)です。その中から「一隅を照らす人」という題でブログを書きました。
本書の中に「小事が大事」という心に響く文章がありました。
《人間の眞實(しんじつ)の正しさは、禮節(れいせつ)と同様、小事に於ける行(おこない)に表れる。》
小事に於ける正しさは道徳の根底から生ずるのである。之に反して大袈裟な正義は單に習慣的であるか、或は巧智(こうち)に過ぎぬことがあり、人の性格について未だ判明を与へぬことがある。(ヒルティー)
人間の本当の正しさは、ちょっとした日常の挨拶や振舞にあらわれ、何でもない行動に、案外人間内容やその背景を知ることができるものです。これに反して、大層偉そうな大袈裟なことを言うものはあてになりません。
「一事が万事」ということわざがある。その一事をみれば万事がわかってしまうということ。普段仕事などで会うときは丁寧で気遣いがあるように見える人でも、どこかのコンビニで店員に対して高圧的で偉そうな話し方を見てしまったら、その人の本質がわかってしまう。
普段、どんなにつくろってはいても、素(す)の行いがその人の本質だからだ。まさに、小事こそが大事だ。
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