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何も考えず休むこと
今日のおすすめの一冊は、さいふうめい氏の『運をつかむ人のがす人』(産能大学出版部刊)です。その中から「ミスを引きずらない」という題でブログを書きました。
本書の中に「何も考えず休むこと」という心に響く文章がありました。
私は「プラス思考」の末に、「休む」という結論になってもいいと思います。 弱音を吐いて休みたい時は、体や精神が「休みたい」「弱音を吐きたい」と言っているのです。 つまり、その内なる声を謙虚に聞いてあげることも、人生全体を考えると、運を育てることに なるのです。
とはいっても、会社で長期休暇をとることはできません。下降運に入ったから、という理由で社員に休暇を出す進歩的な会社はまだ日本にはありません。 半日、何もせずに身体を横たえることから始めます。
最初は、テレビを見たくなったり、音楽を聞きたくなったりしますが、何もしてはいけません。 動物は、怪我をしたり身体が疲れた時は、ただじっと身体を横たえます。何も考えず、何に も気を使うことなく、じっとしています。
道教では、怪我をしたり病気をしたりすれば、生命を維持するエネルギーである「気」が大量に消費されていると考えます。「気」は大気中にまんべんなく存在しますが、それを補給しなくてはなりません。「気」を使わずにじっとしていることで、動物は足りなくなった気を補充するのです。
ちょっと、脇道にそれます。人間はなぜ夜に眠るのでしょう。人間がなぜ眠るのか、医学は 今のところ答えを出していません。人間が夜八時間眠りつつ、六〇年生きるなら、一睡もする ことなく四〇年間生き続けてもよさそうなものです。
道教はそれに答えを出しています(それが正解かどうかはわかりませんが)。つまり、起きていると「気」を使うのです。その使った「気」を補給するために夜眠るのです。夜は、エネル ギーを補給する時間です。
一般的に夜一二時を過ぎると、空気中の気が、補給されるのに適した形になるため、その時に起きて、仕事をしたり考えごとをしたり、悩んだりするのは、「自然の理」に反します。昼に寝て、夜に起きる生活は運の無駄遣いであると知らなくてはいけません。小手先のテクニックである「目先を変える」以外に「休む」という選択肢もあるのです。
◆藤野智哉(ともや)氏は、「適切なタイミングで休めなかったからうつになってしまった」というパターンが多い、という。休めない人は、「まわりに迷惑をかける」とか「診断書もないのに休めない」とか、「ずる休みと思われる」等々と、考えてしまうからだ。つまり、真面目な人に多い。
真面目すぎる人は、自己犠牲しやすい。体と心が悲鳴をあげているのに、休もうとしない。ときには何もせず、休むことも大事だ。
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