今日のおすすめの一冊は、石川恭三氏の『一読、十笑、百吸、千字、万歩』(河出書房新社)です。その中から「禍福は糾える縄の如し」という題でブログを書きました。
本書の中に「節句の本当の意味」という興味深い文章がありました。
幸田露伴は、幸運なことがあったとき、それに対する3つの方法があるという。それが、「三福」という「分福」「惜福」「植福」。
分福とは、もらった福を他の人に分けること。
植福とは、未来のために、子どもたちのために何かをするとか、福を植えること。
そして、惜福とは、福を使いつくてしまわないこと。これは幸運が重なったときや、絶好調のときにこそ、身を慎むということでもあり、威張らない、偉そうにしない、調子にのらない、ということでもある。
幸運が重なる節句のときほど、「おかげさま」という気持を持ち、感謝の心で過ごすことが必要だ。自分が存在しているのは、自分だけの力ではないと、大いなる神への畏(おそ)れを抱くことでもある。
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