絶対不変の真理とは
今日のおすすめの一冊は、藤尾秀昭氏の『小さな人生論4』(致知出版社)です。その中から「自分は自分の主人公」という題でブログを書きました。
本書の中に「絶対不変の真理」について、こう書いてありました。
この世に絶対不変の真理はあるだろうか。目まぐるしい変化の時代である。永久に変わらないものなどない、と思いがちである。だが、絶対不変の真理は厳然としてある。
その第一は、「人は必ず死ぬ」ということである。この世に生まれて滅しない者はいない。いまここにいる人で、五十年後に生きている人はいるだろうが、百年後も生きている人はいない。
第二は、「自分の人生は自分しか生きられない」ということである。幼子(おさなご)が病気で苦しんでいる。親は自分が代わってやりたいと思う。だが、代わることはできない。その人の人生はその人以外には生きることができないのだ。
第三は、「人生は一度限りである」ということ。人生にリハーサルはない。また、再演することもできない。
第四は、「この悠久の宇宙において自分という存在はたった一人しかいない」ということである。過去にも未来にも自分と同じ人間は生まれていないし、これからも生まれてこない。自分は広大無辺の時空の中で、たった一つの、たった一回しかない命を生きている存在なのである。
これは地球上に人類が誕生して以来の不変の真理である。この事実を真に受け止める時、深い感動が湧き上がってくる。私たちは図らずして、奇跡のような命を、いま生きているのだ。このかけがえのない命をどう生きるか。そこに人生の道標(みちしるべ)が要る。古来、幾多の聖賢(せいけん)がその道標を私たちに示してくれている。
①「人は必ず死ぬ」かつて、世界の王侯貴族は、不老不死の妙薬を求めて世界中を旅させました。しかし、そのようなものは未だ見つかっていません。生きとし生けるものにとって、年を重ねれば、老いと死は必ずやってきます。死があるからこそ、生が鮮明になるのです。
②「自分の人生は自分しか生きられない」斎藤一人さんは、冬の寒い朝、寝床で、トイレに行きたくてどうしようもない時であっても、誰かが代わりに行ってくれることはない、といいます。どんなに体重が増えてしまっても、誰か代わりにダイエットを頼むわけにもいきません。
③「人生は一度限りである」「人生二度なし」と言ったのは、哲学者の森信三先生です。今日やるべきことを明日に延ばさない、ということであり、今日(こんにち)ただ今しかないのだ、という気持ちで生きることです。
④「この悠久の宇宙において自分という存在はたった一人しかいない」地球には78億人の人類がいます。しかし、その中の誰一人として自分と同じ人間はいません。同じ顔、同じスタイル、同じ性格、同じ気質…。まさに、「天の配剤」の妙です。
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