マガジンのカバー画像

サッカーライターの世界

10
サッカーライターとしてのキャリアや、裏話について語っていきます。
運営しているクリエイター

#サッカー

メディア目線で感じるJ2とJ3の差

メディア目線で感じるJ2とJ3の差

J3からJ2に昇格すると、さまざまな変化が伴う。ゲームクオリティ、選手層、観客数、資金…。その中でJ3クラブの番記者として注目したいのが、メディアへの露出である。昇格争い真っ只中の今、メディア目線から昇格によって起こる変化を考える。

DAZN中継の充実化Jリーグファンにはお馴染みのDAZNでの試合中継。ここではJ2とJ3における、主な3つの違いを挙げる。

①解説者の有無

J2は実況と解説がい

もっとみる
サッカーライターが選手の個人パートナーになった理由

サッカーライターが選手の個人パートナーになった理由

今季から、南葛SC(関東1部)に所属するGK寺沢優太選手の『個人パートナー』となった。今回は、その理由について話していきたい。

寺沢選手は昨年、J3・AC長野パルセイロに所属。長野県出身の彼は、海外やJFLなどを転々としていたが、28歳でようやく地元のJクラブに辿り着いた。その並々ならぬ想いは、リリースでの約700字のコメントに集約されている。

とはいえ、順風満帆にはいかなかった。シーズン当初

もっとみる
高校サッカーから逃げた私が、第100回大会に仕事として携わった話

高校サッカーから逃げた私が、第100回大会に仕事として携わった話

失った青春を味わうような1年だった。12/28〜1/10まで行われた第100回全国高校サッカー選手権大会。私は長野県代表・市立長野を取材すべく、大晦日に東京・味の素フィールド西が丘へと向かった。今回は、その取材に至るまでの経緯を書きつづりたい。

CLIMAX始動。ほぼ前例のない挑戦私は小学1年から地元・東京でサッカーを始め、高校は開志学園JSC(新潟)に進んだ。県トップレベルの強豪校でプレーした

もっとみる
サッカーライターしかなかった。大学時代、風呂から始まった道なき道

サッカーライターしかなかった。大学時代、風呂から始まった道なき道

私は現在、長野県でサッカーを中心にスポーツライターとして活動している。その仕事を志した大学時代から、これまでの道のりを振り返りたい。

思い立ったが吉日。風呂を出てスタート浴槽に浸かったり、ベッドで寝転んだりしている時に、ふと将来について考えてしまうことはないだろうか。私が今の仕事に就こうと決心した場所は、風呂だった。

私は高校でサッカーを引退し、大学からはフリースタイルフットボールに明け暮れた

もっとみる
ホーム開幕戦での「3つの初」。スコア以上に、感情が揺らいだ

ホーム開幕戦での「3つの初」。スコア以上に、感情が揺らいだ

初取材、初Uスタ、初勝ち点。ホーム開幕戦という“お祭り”以上の意味があった。

J3リーグは、3月21日(日)に第2節を迎えた。昨季3位のAC長野パルセイロは、今季JFLから昇格したテゲバジャーロ宮崎と対戦。Jリーグ公式サイトの「見どころ」にも書いた通り、昇格候補筆頭vs新参者という位置付けだった。

初取材。当然だが、練習とは雰囲気が違う私にとって、今節はJリーグ初取材だ。3月からクラブの番記者

もっとみる
高校サッカーから逃げた私が、Jクラブの番記者になるまで

高校サッカーから逃げた私が、Jクラブの番記者になるまで

2021シーズンから、サッカー新聞「エルゴラッソ」で、J3・AC長野パルセイロを担当することとなった。

高校でサッカーを引退し、大学ではフリースタイルフットボーラーとして活動。その後はサッカーライターの道を志し、インターン、フリーランス、正社員を経て、Jリーグの現場にたどり着いた。

シーズン開幕を控えた今、自己分析も兼ねて、これまでのキャリアを振り返りたいと思う。

「退部=退学」。志し半ばで

もっとみる