市場価値が高まる会社はどんな会社? 《いい会社はどこにある?》
私がいま読んでいる本「いい会社はどこにある?」には、やりがいは主観で、キャリアは客観と書いてあります。
どういうことなのかというと、ものさしの違いのようです。やりがいの大きさは個人が決めますが、キャリアの良さは市場価値が影響します。
確かに、やりがいがある仕事でも、将来性のない仕事だとちょっと不安ですよね。なので今回は、いい会社を見つける9つの視点のうちの2つ目「キャリア」のところを読んで参考になったことをピックアップしました!
良いキャリアってどんなキャリアのこと?
こどもの頃は、ハイヒールを履いて、ブランドものの洋服を着て、都会の高層ビルでバリバリ仕事をすることが良いキャリアなんだと思ってました(笑)私のように漠然としたイメージの方もいるはず!
この本では、良いキャリアを積むなら下記の2つを満たす会社がいいと書かれています。
つまり、他社に転職しても再現可能なスキルが身につく会社が、キャリア視点でみたときに良い会社だということですね。
でも、会社って実際に入ってみないとわからないことだらけ。どうやって見極めたらいいのでしょうか?
会社選びのポイントは3つ
本にはたくさんのポイントが書かれているのですが、中途採用で参考になりそうなポイントは3つありました!
(1)ポータブルスキルが身につくかどうか
ポータブルスキルとは、業界を問わず通用する能力のことですが、汎用性の高さという点で、規制に守られていない業界であることが重要だそうです。
規制に守られている会社の代表例としてNTT東日本が挙げられているのですが、規制がある分、参入障壁が高く、他社と競争しなくて良かったり、看板の強さがあるので、創意工夫をしなくても売れたり、スキルが磨かれにくい。そして、平均年齢が高いことが多く、上から言われたことを忠実にやることができる人や社内調整ができる人が評価されやすいらしいです。
社内向けスキルも大切ですが、転職市場では、顧客に対して価値を提供できる人が評価されるということですね。確かに、やり方を考えないと成果が出せない業界に身を置いた方が、ポータブルスキルは身につきそうです。
(2)人材を排出ではなく輩出しているか
排出って、めっちゃこわい言い方するやん…… と思いながら読んでいたのですが、これは気をつけないと間違って入社してしまうかも!
情報開示されている企業情報の数字は要チェックです。例えば、離職率が高い会社は、社員を使い捨てぐらいに考えているかもしれません。どうせ辞めちゃうから、多めにとっておくか、みたいな。確かにキャリアを積む前に、辞めなければいけないことになってしまうと本末転倒です。
ただ、離職率が低すぎる会社も要注意とのこと。終身雇用を続けて、40〜50代の割合が多い昭和の企業である可能性が。
なので、入り口の中途採用率と出口の離職率の両方を見ておくといいそうです。中途採用が適度にあるということは、組織の新陳代謝が良いということ。
具体的には、自分と同じような中途で入社した社員に話を聞けるようにセッティングを依頼して、聞いてみるべし。もし断られたら、その会社には隠したいことがあるのかも……?
(3)社内制度などで専門職キャリアが充実しているか
ある程度のスキルがついたら、次のステップはマネジメントに携わることだと思っていたのですが、会社によっては、それ以外にもいろいろ道はあるんですね。昇格や昇進の母数は少ないので、専門職としてキャリアが積めるのは、めっちゃいいなあ〜と思いながら眺めていました!
留学制度
資格取得制度(費用補助や取得手当など)
専門職制度(専門性があれば、管理職相当の地位に昇格できる)
論文制度
特許取得制度
サバティカル休暇制度(リスキルを目的に長期休暇がとれる)
副業OK
社内公募制度(他部署に異動できる)
フランチャイズ制度/のれん分け
確かにこんな社内制度があれば、今後の選択肢が広がりそう!
この本では他に、市場ニーズの高い業界・領域・職種選びが重要だと書かれていました。中途採用だと、大きな方向転換はむずかしいかもしれませんが、興味のある方はぜひ読んでみてください〜!