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英 弘美(はなぶさ ひろみ)
2021年12月4日 23:17
朝、目が覚めた。天井を眺めたまま、先週の出来事を思い出して視界がぼやけた。家にはお母さんもおばあちゃんもいる。しかし、この孤独感はなんだろう。それは私から気力を奪い、体を支配した。外からは静かに雨の降る音が聞こえる。しばらく雨の音に耳を傾けていると、遠くから荒い足音が近づいてきた。「鈴音!あんたいつまで寝てんの!学校遅刻するわよ!」『学校』今最も聞きたくない言葉だった。「