読書感想文 ショーケン最終章
読書感想文 ショーケン最終章
ショーケンの本は2008年に出した自伝ショーケンで終わったと思っていたら、そうではなくこの本が最終だったので読んでみた。
この本はショーケンが恐喝未遂で捕まり、女性と別れもう女はこりごりだとなっていたところ後の妻リカさんと出会い、ショーケンの傷が癒されていくが、希少癌を患い、その治療費を稼ぐために家を売り、シンガポールに移住し残りの人生を悠々自適に過ごそうとする。
そんな折ショーケンに仕事が舞い込んでくる。恐喝未遂以降の仕事。また日本に帰って仕事に打ち込む。
癌を患い煩悩が無くなり人への感謝の気持ちを忘れずに仕事をしている。そこにはスキャンダラスな彼の姿はなく、一人の俳優、歌手として残りの命を燃やしながら仕事をしている。
仕事に対しては誰よりも真面目で不器用なゆえに人と衝突することもあった。だからマスコミに無茶を書かれたのだろう。
誰よりもかっこよく、そして誰よりもかっこ悪くなれたのがショーケンの魅力だと思う。そしてそのかっこ悪いがサマになるのもショーケン。真似できない、真似するとブザマになる。
そんな本の表紙はがん検診の時に寄った病院の食堂。凄くいい笑顔をしている。この笑顔こそショーケンの魅力なんだと私は思う。昔のドラマを見ていてもショーケンの笑顔に引き込まれる。
そして巻末には妻のリカさんが書いている。ショーケンの最後の言葉まで。最後の最期まで最高にかっこいいショーケンでした。