読書感想文 証言UWF最終章
最終章とあり主に新生UWF分裂後3派に分かれ、主にリングス、Uインター、藤原組~パンクラスの証言。
前回の旧UWFからの証言ではなく新生末期からの話なので、新日業務提携時代も経ることなく、格闘技にシフトしていく段階なのでそこで入門してきた若手たちの目指すものとトップレスラーの考え方の違いも読み取れる。
格闘技とプロレスを分けて話す時に、格闘技はプロレスを貶して話すことが多くなってしまう。だから格闘技がいまいち好きになれなかったし、貶すなら分けなくてもいいじゃないか。
なんちゃって格闘技のことをプロレスと言ってみたりして、プロレスを真剣にやっている人に対して失礼ではないのか。やるのなら真剣にやる取り組む。無理があるのならルールを変える。できないのなら行動する。
どちらも闘いがあるではないか。そしてただの闘いではなく感情があるか、観客が感情移入できるか。人間は論理的に考える事が出来るが、結局は感情。人がどれほど熱中し感情移入し、怒り、悲しみ、喜び、楽しさを感じられるか。その感じられるレスラー、ファイターこそが一流のエンターテイナーであり芸術家であり客が呼べるレスラー、ファイターである。
真剣勝負は勿論、熱中試合を見せてほしいなと思いました。
山本よしひさ選手のインタビューで、山本選手がスパーリングが終わってリングを降りると、なんの脈絡もなく船木選手に思いっきりグーパンチをされ顎の骨を折られたみたいです。当時は船木選手、鈴木選手が道場を仕切っており暴力が蔓延っていたみたいです。
いやな気分になりました。時代だからでは通用しません。