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#41. 美術さんぽ 兵庫県編

1964年、東京オリンピックで日本が、言語の壁を越えてコミュニケーションを取るために発案されたピクトグラム。それがきっかけとなり今日のオリンピックの競技を示す上でピクトグラムが採用が当たり前となり、デザインには欠かせない存在となっているのはご存知の方もいるはずでしょう。

先日、兵庫県にある西宮市大谷記念美術館に行きました。

お目当ては、企画展、『戦後西ドイツのグラフィックデザイン展 Back to Modern – Graphic Design from West Germany』でした。

ドイツも1972年のミュンヘンオリンピックでは、ピクトグラムを発展させて使用しておりました。

海外のデザインの歴史を見れるのは、関西ではそうそうないのではないかと思い、さんぽしてみることにしました。

URL↓


初めての西宮市大谷記念美術館。
到着してみると外観はかなり和に近い。
近隣は住宅街、細い道路を挟んで隣には小学校がある、景観に溶け込んだ美術館だった。

入り口の看板


入り口正面に下記の写真のように庭園が見渡せる長閑な空間となっています。
カフェも隣接するため、鑑賞前後のお茶も良いかもしれません。

館内正面

ちなみに、この庭園は歩けるようになっており、
美術館の入り口左手に順路があります。

宮廷にきたような雰囲気と美術館ならではのオブジェクトがあり独特の空間を醸し出しています。

庭園にもベンチがあり、この季節だと、日が照っているお昼時には最高の一息をいられるかもしれませんね。

様々な植物が植えてあり、自然との共存を意味しているのか〜なんて思ったりしました。


展示スペースは2階建てとなっており、正面から入った時よりも、奥行きが感じられました。

今回の展示では、1階と2階の2フロアで、2階に至っては2スペースとなっています。その1スペースにシアターが設けられ、今回の企画に携わってくださった、提供してくださった方のインタビューが上映されておりました。

この企画は今のイラストやアート要素、漫画文化などが混ざり合った広告物ではなく、その根底やはじまりにあるデザインされた広告物が展示されています。

モダンデザインとは、宗教画やデキリコのようなキュビズムなど、現代を生きる私たちにでも刺さる絵としての魅力とはまた違い、確固たるコンセプトや訴えかけるテーマを開示せず、イラストか線や円といった図形の組み合わせで表現しています。

なので、商品自体がなき今では外観の捉え方はより難しく感じるかもしれません。
ただ、美術として、いつも通り見ても十分楽しめ、尚且つ、時間経過によるモダニズムの系譜の発展を鑑賞できたので心配はいりませんでした。

特に、この当時の七人の侍や羅生門など昔のポスターは、今のポスターよりもシンプルなのですが興味をそそる表現の強さがあるように感じました。

黒澤明監督映画、配信されてないかな??

最後まで、お読みいただきありがとうございました。


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