フィルムのビネガーシンドローム
フィルムカメラを昔から使っている人、
そもそもフィルムカメラしかなかったときから写真を撮っている人には頭の痛い問題。
TAC、トリアセテートベースのフィルムに起こるというフィルムベースの加水分解により縮み、丸まり、最後には致命的な乳剤剥がれに至るという。
兆候として酢酸臭がすること。なんかかなり強い酢酸臭とのことで、自分のネガを確認したところ、本数の割にはそんな強烈ではなく、
まあ酸っぱいにおいがするな、な感じでした。
ネガホルダーは樹脂製ですが、バインダーは紙製、
完全密封はできないですが、そこそこ気密性の高いケースに入れて、乾燥材や防カビ材と一緒に保管しています。
で、とりあえずカーリングもない状態ですが、ビネガーシンドロームは始まったらもう止められないということで。
カラーフィルムは同時プリントでプリントを作成するが、モノクロフィルムは自家現像したもの。
プリントはネガからコンタクトプリント(ベタ焼き)を作成しコマをセレクトし、
キャビネにプリントしたものの中からさらにセレクトして六つ切りやそれ以上にプリントしていたので、その他大勢なコマはプリントもない。
そのプリント自体もそもそもあまり残っていない。どういうわけか。
今のうちに高画質スキャンしてデジタルデータとして残すか、ほかに何か方法がないか考え中。
デジタルデータにするのも保管場所(例としてHDD)が破損したら消えてしまう。
やはりプリント、できるだけ画質の良いそしてコスパがいい出来るだけ大きいサイズにしておくべきだろうか。
デジタルデータは同じ内容のものを複数のHDDに入れている(ミラーリング)ものの、先行き不安。
フィルムをフィルムにコピーするにもフィルムが高すぎる。
ちなみにフィルムからフィルムへコピーというのはフィルムカメラとマクロレンズでフィルムを撮影する方法。
デュープともいわれ、デュプリケートの略語で複製という意味。
最近ではデジタル一眼レフを使ってデュープする
デジタルデュープが主流のようです、
高画質スキャンが可能なスキャナは持っていなければ高価ですし、デジタル一眼レフとマクロレンズがあればスライドコピーアダプターを購入すると便利です。
この場合デジタル一眼レフの画素数は多い方がいいです。また、光源としてライトボックスがあると均一な画面でデュープができます。
自分はフィルム時代から愛用している堀内カラーのイルミックスを持っていますので、色温度も良好です。
スライドコピーアダプターは古今東西いろいろありますが、ニコンのES-1が現行製品として購入可能です。ネガフィルムの長いものはスライドマウントを改造すればこのアダプターでも使用可能です。
あとは高画素のデジタル一眼レフが欲しい。
ニコンだとD850、キヤノンだとEOS5DsRかな。
マクロレンズはニコンを持っているので、D850が候補。
しかし高いなあ・・・・。
D800でもいいかもしれない。
できるだけ早くどうにかせねばと思う今日この頃です。