さんさく

黒猫に「のあ」と呼ばれて「にえ」と応えた気まずさに耐えかね走る

風上が欠けた綿毛のたんぽぽに数式はある左辺と右辺

カタバミの花半開き薄曇り多少の屈託もてあそぶ

くたくたになるまで歩き日が暮れてやっと眠れる君を忘れて

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