ケニアのコーヒーに思いを寄せて
こんにちは。珈琲きゃろっとの大石です。
珈琲きゃろっとでは毎月、月替わりのコーヒーをご用意しています。
毎月沢山のお客様に楽しみにしていただいたいますが、僕自身も月替わりのコーヒーをワクワクした気持ちで待っている一人です。
9月の月替わりのコーヒーのひとつが「ケニア・ランゲト ピーベリー」です。
ケニアのコーヒーは毎年扱っていますが、高い品質と上質な酸味、複雑なフレーバーがあり、本当に楽しみです。
今回のこの銘柄も期待裏切らない、素晴らしいコーヒーです。
さて、毎月のコーヒーと一緒にご用意するのは、その銘柄を説明する「新豆案内」の用紙があります。
この用紙をお付けすることで、香味を文字化して、できる限りフレーバーを共有することを目的としています。
また、産地の情報をできる限り盛り込み、カップのコーヒーから産地へ想いを馳せてもらえたら…。そんな気持ちもあります。
さて、今回のケニア・ランゲト ピーベリーのカップコメントは…
巨峰やカシス、ブラックベリーのようなキャラクター。
ケニアらしいジューシーさがより際立ち、キレのある酸と果実味溢れる味わい。
※カップコメントは、焙煎人の内倉をはじめ、
買い付けに行く浅野やバリスタさーやんを中心に作成しています。
う~~ん!美味しそうです!
では実際に淹れて飲んでみましょう!
まず、最もわかりやすく感じるのは、ブラックベリーのキャラクター。
特に余韻として残る後味は、ベリーのキャラクターを強く凄くられます。
それとジューシーさも、口いっぱいに広がって…。う~~~ん納得です。
ケニア特有の酸質により、甘さが際立って感じることができるから
少し深めの焙煎により、ビターでまろやかな口当たりに。
ボディもあるので、少し油分のある甘味、
例えば北海道を代表する銘菓、六花亭のバターサンドによく合いそうです。
※食べたくなってきました…(笑)
また、このコーヒーの特徴として「ピーベリー」だけを集めていることがあります。
通常、コーヒーは、1つの実にコーヒー豆となる種子が2つ背中合わせにできます。
背中の部分が、平たくなることから平豆(フラットビーン)と呼ばれます。
今回の場合、1つの実に種子が1つしか入っていない為、
丸い形をした種子ができます。これが(丸豆)ピーベリーです。
ピーベリーにろして実るのは、コーヒーノキの先端部に全体の数%だけとも言われており、
これだけを選別することも、すごく手間の掛かる作業ですね。
さて、焙煎した豆を比べてみましょう。
ちょっと、わかりにく写真になってしまいましたが、左がピーベリー、右が通常のフラットビーンズです。
左のコーヒーの方がまるっこくて、ぷっくり膨れている感じがしますよね。対して右側は平たくて見慣れたコーヒーのビジュアルだと思います。
コーヒーは液体になってカップに入った状態で楽しむものですが、こうして豆の見た目や、その背景を知ることで一層、面白みが広がるように思います。
少しでもコーヒーの面白さが伝わったら嬉しいです。