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「なぜ」でなく「なに」で問うと、一緒に考えようとしてくれている感じがする

皆さんは人の話をうまく聴けていますか。
キャリアコンサルタントの勉強や、「やりたいことが見つかる」ワークショップを通じて、「聴く」ことについて深く考えるようになりました。

「まず、ちゃんと聴く。」(櫻井将さん著)では、withoutジャッジメントで、耳を傾ける行為と書かれていました。

本書では、自分の解釈を入れることなく、意識的に耳を傾ける行為を聴くと定義する。・・・別の言い方をしておくと「withoutジャッジメントで、意識的に耳を傾ける行為」が聴くだ。

つまり、話し手の言葉通りに聴き、わからなければ伝えたいことを確認していくということです。

そのときに、ついつい、使ってしまうのが、「なぜ」です。

仕事では、「なぜ、なぜ、なぜ、なぜ、なぜ」と5回問うことで真の原因または根本の原因に行き着くと、特に製造現場で言われています。

しかし、大事なのは、「なぜ」でなく「なに」と本書には書かれていました。

「なぜ」を受け取る相手は「正しい答えを言わなければ」「この人が納得する答えを言わないと」と感じやすい。
それに対し、「なに」という問いは、一緒に考えようとしてくれていると感じる。

本書の例では、

「最近、教室から飛び出すって聞いたよ。なんで飛び出すの?」
 
「何が教室を飛び出したいなって思わせるの?」

「なに」と問うと、自分を俯瞰したものの見方、客観視ができるのだと思いました。

「なぜ」と理由を聞かれると、明らかな自分の意見・意思がない限り、言い訳っぽいことを考えがちです。

「なに」なら、「どうして自分はそう思ったんだろう(そう考えたのだろう)」と一歩引いたところで考えられるのです。

「やりたいことが見つかる」ワークショップでは、特に、Day3以降の後半では、参加者&事務局スタッフとの対話の時間をしっかりととっていきます。
そこで、「なぜ」と理由を問うだけでなく、「何を感じたか」「何がそうさせたのか」と問うことで、より内省が深まって自分のことをより理解できるのだと感じました。

コミュニケーションは科学だ。原理原則に従えば、効果は自ずと出る。

「聴く」ことを通じて、自分のキャリアを考える時間を大事にしていきたいものです。


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