TV討論会はハリス優勢?日銀中川審議委員発言で円高も短期的には米金利反発でドル円切り返し局面入りか
トランプ、ハリスTV討論会、ハリス優勢?
共和党トランプ候補と民主党ハリス候補のTV討論会、ABCテレビの司会者2名がハリス寄りだった印象がありましたが、分散型予測市場プラットフォームのポリマーケット、世論調査で米大統領候補TV討論会における勝者はハリス氏との見方が94%と圧倒的多数となったと安田佐和子氏のポスト。
トランプアセットとして注目されるBTCも下落する局面があるなど、今回のTV討論会はハリス氏に軍配が上がったと見た向きが多かった模様。
さらに若者に圧倒的な人気のアーティスト、ティラースイフトがハリス氏支持を表明しています。TV討論会のタイミングを狙って支持を表明したようにも見えますが、米国は著名アーティストの発言が大統領選挙の行方を占う側面もありますのでこれも民主党の戦略でしょうか。
ということで、トランプ銘柄には逆風。
日銀は追加利上げを模索?中川審議委員発言で円高へ
しかし東京時間にドル円相場を押し下げ、株価下落を誘ったのはTV討論会ではなく、日銀審議委員の講演だったようです。
特に新味のある発言ではありませんが、日銀から出されるメッセージは一貫してタカ派です。追加利上げを模索しているというスタンスを変えていない印象です。ドル円5分足を見るとこの挨拶要旨が公表されたタイミングで円高が進んでいます。ドル金利はそれほど低下していませんので、日銀の追加利上げを警戒した円高進行と言えるでしょう。
一時ドル円相場は8/5のブラックマンデーの安値141.68円を割り込み、安値を更新、今年2024年のパフォーマンスがマイナスに転落するのですが、欧州時間には切り返し、今夜の米CPIでドル金利が急伸するとそれにつれてドル円も142円台を回復します。FOMCを控えて、下がりすぎたドル金利は巻き戻しに入る可能性もありますね。
米8月CPIはインフレの粘着性が確認される結果、ドル金利反発
・8月消費者物価指数
前年比+2.5%(予想:+2.5%、7月:+2.9%)⇩
前月比+0.2%(予想:+0.2%、7月:+0.2%)➡️
・コア指数
前年比+3.2%(予想:+3.2%、7月:+3.2%)➡️
前月比+0.3%(予想:+0.2%、7月:+0.2%)⇧
ドル金利反発で、東京時間に年初来安値を更新して円高に向かっていたドル円相場が反発、日足チャートを見ると長い下ヒゲを作ってWボトムにも見えます。来週の9月FOMCでの0.5%利下げ織り込みが後退し、0.25%の利下げになるだろうということでしょうか。FOMCまではドル金利の反発基調となりドル円相場も上昇しそうな気がしますが、ドル円145.83円売りは142.08円で、豪ドル円97.81円売りは94.44円で買い戻しました。ドル円を142.12円でロングにスイッチしています。大局は下向きだと思いますが、今日安値下抜けに失敗しているので短期には(来週FOMCくらいまででしょうか)反発のフェーズに入ったかも、という見立てです。141.50円割れたらやめます。
底堅い米株、ダウは大幅下落も切り返す
というのも、米国株市場、CPI受けて大幅利下げ観測が後退したことでダウ、S&P500など大きく下落した始まったもののすぐさま買い戻されており、リスクオフが広がるムードにありません。来週の9月17-18日のFOMCまであまり大きなイベントはありません。ダウ平均の下ヒゲは株価の底堅さを示しています。
S&P500も90SMAで反発上昇しており、9月安のアノマリーはどこへ?という印象。ハリス優位で株は上がるんですね・・・?
リスクオフが広がらなければドル円も底堅さを示すだろう、というわけですが、FOMCでまたセンチメントは変わる可能性がありますのであくまで短期目線です。
ユーロドル1.1081ドルの売りは継続しています。明日はECB理事会、利下げが見込まれていますが、その後のスタンスに注目です。
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