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人を地獄へ送る魔法の力「劣等感」
自分が抱える心の問題を考える
前回の記事の通り、劣等性が悪い人間関係を生み、最悪のループを生み出す。
劣等感は劣等性ではない。
劣等感は、孤独感である。
こんな一節がある。
「深刻な劣等感に苦しんでいる人は愛のない人生を生きてきたのである。
親から『なんでうちの子はこんなにダメなんだろう』といわれても決して傷つかないし、劣等感など絶対に持たない。『うちは大変だよ。馬鹿一人かかえているから』といわれても決して傷つかない。
逆にそれは安らぎの言葉である」
確かに過ぎる。
そうだ。
おれも友達に、「こいつバカなんですよね」って言われたとき、すごく癒されることがある。
正直、家族からも別に疎外されて生きてきたわけではない。
だから、ここでいう強い劣等性を持っているということはなさそうだ。
「学校で先生からなにか言われて、家に帰ってくる。そこで親が『無理だよ、うちの子にそんなに立派なこと要求されても』と言っても子供は傷つかない」
子供は逆に安心して、心理的成長を遂げていくという。
思い足る節、ありまくる。
馬鹿と言われつつ、コミュニティの中で認めていかれるのは一種の快楽だ。
自分の劣等性を受け入れてもらえるってすごく大事だ。
これ、本当に人間の重要な部分だと思う。
この劣等感が強いと、どういう行動をとるようになるか。これはけっこう大変なことになってくる。同書によると「神経症者は自分自身のエネルギーを持っていない」らしい。確かに、自分を評価しておらず、認めておらず、自分の判断に自信が持てないことから、深刻な劣等感が強いため、自分から発するエネルギーを持っていない。だから、自分の潜在能力を最大化することができない。
自分のしていることに、もはや興味がない。
劣等感のある人は、人に認められようとして、間違った努力を繰り返す。
努力する場所と方法が間違っている。
だから報われない。
劣等感からの努力は心を弱くする。
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