このテキストの目的と定義
テキストの目的
現状、マジック業界はとても小さな業界である。そして、その中で働くプロマジシャンという職業も、今ひとつ市民権を得ることができていないようにも思われる。たとえば、「プロマジシャンなんて食べていけるかどうかわからない職に就かずに、真っ当な会社員や公務員になりなさい」などという会話があったとすれば、それがまさしく、会社員や公務員と、マジシャンという職業の市民権の差だと言えるだろう。
この市民権の差は、マジック業界が小さいということに由来するものではないだろうか。このテキストの原作者である、とりっと氏はそう考えた。そして、このマジック業界を大きく発展させることができれば、プロマジシャンという職業も市民権を得られる、と、そう思い、鋭意活動中の身である。
マジック業界を発展させるためには、プロマジシャンを増やさなければならない。プロマジシャンを増やすためには、この職業が明確に売り上げを確保できる職業であることを示さなければならない。しかし、実際問題、どのようなやり方でも売り上げを確保し、上手く経営していけるとは限らない。成功するには、成功するための方法があるのだ。そして、それを伝えるためには、テキストを作らねばならない。と、こうして生まれたのがこのテキストである。
その方法を知ることで、多くのプロマジシャンの経営が上手くいき、また多くの人がプロマジシャンを目指すようになり、プロマジシャンが増えてマジック業界が大きくなり、そしてマジシャンという職業が市民権を得ることができるようになる。これが、このテキストの目的であり、サクセスストーリーである。
現状、マジシャンにしかできない仕事はたくさんあるにもかかわらず、しかしマジシャンの数が足りないことで手を付けられない分野がいくつもある。そのような分野にマジックを展開していくことを視野に入れ、とりっと氏はマジック業界の発展を望み、実現に向けて様々な活動を行っており、このテキスト作成もそのひとつである。
そういうわけで、プロマジシャンの育成とマジック業界の発展を目的とし、売り上げを確保して経営を成り立たせるための教本がこのテキストであるのだが、まずは経営、売り上げ、マジック業界、プロマジシャンについて、定義しておくことにする。それぞれの言葉が何を指すのかを明確にしておくことで、求められる人物像や、将来の自分の姿がある程度明確になることだろう。
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