生きてるじゃん
ふいに生きている事を実感することがある
この世界は夢や幻ではなく、自分は存在しているんだって
それがやってくるとサーッと血の気が引くような感覚になる
はじめてそれがやってきたのは幼い頃で
唐突に
自分は人間として存在していて、これは夢や幻ではなく生きているんだと
それまでは当たり前のこと過ぎて生きている事を意識した事はなかったし
何となく過ごしていた日々から一気に現実に引き戻されたというか
恐怖に近い感覚だった
どうしてこの世界は存在していて人は生きているのだろうかという疑問が一瞬で頭を駆け巡った
今でもこれがふいにやってくる
あぁ、自分って本当に生きてるんだって思った瞬間どこかへ消える
同じような感覚になる人はいないか探したりしたけれど
美味しいものを食べた時に生きてることを実感だとか、山登りしている時に生きてると感じるとか…
そういう感覚とはまた違う気がする
とにかく突然「貴方は存在していて生きてます」って突きつけられる感じで
感覚的なことで言葉で説明するのが難しい
テリー&ドリーの
「お兄ちゃん、生きてるじゃん」
「そうだった〜」
ってまさにそんな感じ