ヤドカリ放浪記2014〜田原坂-鳥栖編〜
1月29日
AM7:17
小天温泉
草枕温泉てんすいの向かいにある駐車場で目覚めた朝
天気な気配だけど少し寒いかな
予定より少し遅めの起床だったので先を急ぐ
AM7:59
田原坂公園
熊本城籠城軍を救援しようと南下する政府軍とコレを阻止しようとする薩軍が此処で死闘を演じた西南の役の古戦場
田原坂は当時唯一熊本市へ通ずる拠点であり、その為、1877年3月4日から十七昼夜に渡り、白兵戦が繰り広げられた激戦地
当時は昼なお暗き森林の中の主要道路で大砲や弾薬を運ぶのに他に道は無く麓から頂上に達する落差60mの切通した田原坂には官軍・薩軍双方が砦を築き一進一退の攻防戦が展開された
結果は薩軍の敗退
この間七日間はみぞれ混じりの雨、又は雨の連続だったと伝えられている西南戦争激戦地
そんな史跡公園に整備された敷地内を散策
美少年像・崇烈碑等を観る
そして一の坂・二の坂・三の坂に分かれてる田原坂の説明板を読む
う〜んガキの頃に年末大型時代劇を視ただけだから新鮮♪
意外と歴史って面白いかも(ノω`*)
AM8:20
西南役戦没者慰霊之碑
1877年、国内最大の内乱・西南の役で戦死した官軍6923名・殉難者29名の御霊の安らかならん事を願って建立されたもの
全戦没者の御霊を慰霊し崇高な精神文化の遺産を継承し、町づくりの象徴とする
AM8:29
弾痕の家
西南戦争戦災の土蔵
当時テ田原坂の頂上にあった松下彦次郎家の土蔵は両軍の銃弾で無数の疵を受けた
当時の写真と共に土蔵のみが残されている
これはスゴい遺物だ!!
と思ったら復元だった…orz
AM8:43
田原坂
頂上の三の坂から下る
しかし1.5kmあると言うので次のスポットでUターン
AM8:47
谷村計介戦死之碑
宮崎県諸県郡倉岡の生まれにして明治5年徴兵により歩卒として熊本鎮台に入隊した男・谷村計介
明治7年2月、佐賀の乱に際して戦功を上げ6月に陸軍伍長となる
8月、第十一大隊に属して征台の役に従軍した
明治10年、西南役に際しては熊本城内にて守城軍として活躍し、命により密使として征軍本営との連絡にあたり使命を果たし再び第一線に参加
3月4日田原坂にて戦死した
そんな25歳で亡くなった谷村計介の慰霊碑
すぐ隣には戦没者慰霊碑も建つ
AM9:03
田原坂資料館
田原坂公園内にある資料館
当時の貴重な官薩両軍の武器・弾薬・備品等の遺品や戦争資料が展示してある
田原坂の激戦の様子を再現ビデオにして分かり易く説明してくれるコーナーや薩軍衣装や官軍衣装等もあり、自由に着て記念撮影も出来るコーナーもある
また田原坂が国指定史跡に認められた記念ステッカーが無料で貰えた
AM9:51
田原坂
再び国内最大最後の激戦地
ヤドカリで下る
途中、二の坂通過
AM9:55
一の坂公園
麓の豊岡眼鏡橋からの標高差80mの田原坂
一の坂・二の坂・三の坂と頂まで1.5kmの曲がりくねった坂が続く
この坂だけが唯一大砲を曳いて通れる道であり、この坂を越えなければ官軍の鉄砲隊は熊本へ進めなかった
また官軍にとっては生死を制する道である
共に戦略上の重要地であり、この平凡な坂道が激戦の舞台となった
熊本城からこの田原坂までくり抜いた凹道となっている故に前方の藪や左右の高所より銃撃を受けやすく攻め難い要地であった
AM10:06
豊岡の眼鏡橋
県道鈴麦線と国道208号が交わる場所に架かる橋
県内で最も古い石橋であり1802年建造となっている
熊本で有名な霊台橋や通潤橋よりも古い橋で両脚の幅は11.2m・高さ4m40cm・輪石の厚みは45cm
輪石と輪石はくさび石で継いだ単一アーチ橋
年号のハッキリしている石造り眼鏡橋では熊本県で最古の橋という事になる
AM10:16
康平寺
山鹿市指定文化財の寺
本尊の千手観世音菩薩立像や二十八部衆像は熊本県指定重要文化財
肥後国誌によれば1058年の康平年間創建ゆえに康平寺と名付けられ四方の谷に四つの九十九院があり多くの寺領を有していた
この記載から往時のこの寺が比叡山にならった天台宗の一大山岳寺院の様相を呈していた事が解る
現在本堂に安置されている千手観世音菩薩立像や二十八部衆像の多くは鎌倉時代の作とされている
う〜ん俺からしたら国宝級の仏様だ(*´ω`)ノ
よそ様の団体に混じってガイドの方の説明を聞かせて聴かせてもらった♪
また元々康平寺が建立されていた真堂浦にあった石造物群や十三佛も見応えありだ
AM11:16
山鹿温泉
平安初期には既に温泉郷と記されているいたが八百年ほど昔、傷付いた鹿が泉に傷を浸し癒しているのを発見したのが始まりの温泉郷
「山鹿千軒たらい無し…」と唄われるほど豊富な湯量で泉質はラジウムを含んだ弱アルカリ性
そんな伝統と歴史の湯の街
今回は温泉がメインではない(´・ω・`)
AM11:19
こだわり亭
天ぷら定食の店
昼飯に立ち寄る
ご飯お代わり自由なのは珍しくないがイカの塩辛食べ放題は珍しいので温泉に浸かる訳でもないのにわざわざ山鹿温泉入り
今回はちょっとリッチに四季の天ぷら定食780円w
豆腐の天ぷらから始まり、海老・茄子・南瓜・葱・鶏のササミ・シシャモと八品の天ぷらの盛り合わせ
玉ねぎと椎茸食べたかったから野菜天ぷら定食680円にすれば良かったと少し後悔
でもまぁ〜旨いし、何よりイカの塩辛が食べ放題が嬉しい♪
う〜ん…最近食べ過ぎ感が否めない(^ω^;
さて本当に山鹿では温泉に浸からず先へ進む
PM0:19
福岡県突入
う〜んと…
2014年初福岡
もう福岡県人とか言えないよねw
PM0:30
七霊宮
要川の合戦で敗れた平氏はちりじりになり落ち延びる以外に道はなかった
多くの女官達の中の七人の上葛は今はこれまでと覚悟を決め、要川から待居川を遡り昼なお暗き森の中の滝壺に身を投げて果てる
里人達はその死を哀れんで瀧の傍に社を建てて祀った
それがこの七霊宮で誰が言うともなくこの名で呼ぶようになった
PM0:39
七霊の瀧
そんな七人の女官が身を投じたと言われる瀧…
あれだったら滝に打たれようと思ったが打たれる様な瀧ではなかった
ましてやここだけが何故か空気が変わってヒンヤリとなった
無意識に滝壺に向かって合掌していた
PM1:14
水郷柳川
蒲池治久により築城された柳川城の城下町
北原白秋の故郷とうなぎと川下りの郷として人気のあるスポット
あまりの良い天気でまた急遽ルートを変更して訪れてみた
水郷柳川観光で受付をして柳川川下り初体験♪
この時期はコタツ舟で川下りなので一層情緒味わえるのだ
そして十三時四十五分、小春日和の中、コタツ舟出発(≧ω)b
若き船頭さんの口上を聴きつつ、ゆっくりとコタツ舟は進む
PM1:55
柳川城堀城門
船頭さんの口上楽しく川から柳川城を取り巻く堀へ
石垣フェチには堪らないポイントである♪
PM1:57
まみる
水上売店
特に買い物は無いがなんか良いな〜♪
PM2:04
水産堂
貝柱粕漬を中心にこの地方の味を揃えているナマコ壁の店舗
この店の手前の橋の下で船頭さんが舟唄を歌ってくれた
う〜ん川下りしてるなぁ〜(*´ω`*)♪
また違う船頭さんの家に此又柳川名物のさげもんが飾られており、春の柳川を感じさせてくれた
PM2:06
水郷柳川観光撮影ポイント
柳川川下り乗船記念2014の記念撮影
買わないけど写される(´・ω・`)
PM2:17
山王橋
船頭さん舟唄再び
やっぱり良い声してるわ〜船頭さん
もう少し進むと佐賀のがばいばぁちゃんのロケ地が見える
がばいばぁちゃんは全部視てるから、どのがばいばぁちゃんのロケか聞いたら答えれなかった船頭さん…
ごめんマニアックな質問してm(_ _)m
PM2:24
田中吉政公之像
戦国時代から江戸時代初期にかけての武将で近江国・八幡、三河国・岡崎を居城とし最後は筑後柳河藩初代藩主
柳川城の堀を設計した人物の像
その先には佐賀地方に多く棲息するカチドリのツガイがいた
国外では朝鮮及び中国の山西省、河北省等に分布している大変珍しい鳥で豊臣秀吉が朝鮮の役の時に「かちかち(勝勝)」と鳴いたので、肥前佐賀の藩主鍋島直茂と筑後柳川の藩主立花宗茂とが瑞鳥として持ち帰って以来繁殖したといわれる鳥を見られた♪
しかも鳴き声聴けた♪
PM2:41
御花
柳川川下り終着地
最後に星影のワルツの替え歌で〆てくれた船頭さん
ありがとうございました♪
さてさて旧柳川藩藩主別邸・御花を見学
総面積約7000坪の敷地に建つ西洋館と日本家屋の続き造りが凄いね
特に日本家屋の大広間が見事だ♪
PM2:59
松濤園
御花の庭園
国指定名勝である
松島を模したという
池には鴨が一杯
PM3:08
立花家史料館
立花家のあゆみ
武将が絶対好きであろう歴代の武具甲冑展示
俺が一番惹かれた加茂人形・御所人形・雛調度・芥子雛段飾り・牡丹唐草蒔絵雛調度・有職雛
でも余り時間がないから早足で見学
川下りからの送迎バスに乗り込み帰路に着く
PM3:45
水郷柳川観光
ヤドカリ再会
すぐに起動させ出発
PM3:49
すき家208号柳川店
少しだけお腹が減ったので補給
この後、温泉に浸かるから腹が減るだろうと踏んで牛丼で補給
久し振りに牛丼半分をひつまぶし風にして食う
やっぱりこの食い方旨いわ〜(*´ω`*)♪
PM4:18
大川温泉
貴肌美人緑の湯にてひとっ風呂
入浴料を払ってひとっ風呂
露天風呂でマッタリ
源泉浴槽と交互にジックリ入浴
本当はまだまだ浸かりたかったけど予定があるので十八時半に上がり先に進む
PM7:15
佐賀県突入
最終目的地がある県
最近では壱岐島に渡るだけの為に通過した県
よっぽど行きたいスポットがないんだよな佐賀
PM7:27
鳥栖駅
目的地最寄駅
駅前のコインパーキングに停めて出る
PM7:35
居酒屋やまだ
先日鹿児島で少しあったмiчαと再会
мiчαの湯仲間・清永と三人で飲み会なり
とりあえず生ビールで乾杯♪
熊本湯巡り会議兼мiчα世界遺産検定三級合格祝い兼九州温泉道泉人懇親会で乾杯
和気あいあいに盛り上がる佐賀県民・鹿児島県民・福岡県民の三人
途中、会社の飲み会から抜けて来た此又мiчαの湯仲間・陣口登場
更に盛り上がる飲み会
мiчαと俺が野湯写メを二人に見せるとかなり食い付く
まだまだ温泉ビギナーな二人であるw
そんな懇親会な呑みの夜
そんな観光な一日
のんびりとした一日みたいだけど意外とバタバタな一日だったのだよ