「知る」と「生きる」は同じ現象
野﨑まどが好き。
特に「know」が好きで知り合いに貸していたら誰に貸したか忘れて行方が分からなくなっていたので、改めて購入して読み直してみた。
《生きる》とは〈物質とエネルギーの自己組織化〉の過程を指す概念
《知る》とは〈情報の自己組織化〉を指す言葉
「〈物質の自己組織化〉《生きる》と〈情報の自己組織化〉《知る》は、私達人間存在の本質的な欲求です。生きたい。知りたい。人間とは、そういうものなんですよ」
生命は周りの物質を摂取し、代謝し、自己組織化させることで、本来であればエントロピーが増大していくものを秩序立てていく現象。
物理的には、それに加えて自己複製を行っていくものを生物と呼ぶ。
知るということは、情報を摂取し、秩序立てて整理することで、それを自己組織化させる器官を脳を呼ぶ。
僕らが生きたいと望むのと、僕らが知りたいと望むことは、それぞれ人間に備えられた本質的な欲求で、ハードウェアに埋め込まれた根源的な反応。
そろそろ、自分たちのことをもっと知った方がいい。
90年代からの情報革命で、Google検索やFacebookやAmazonを始めとするサービスは、各ドメインごとに人々のデータを取得し、運用し、利益を上げることで本業のサービスコストを極限まで下げることができるようになった。
取得された個人情報の権利の話が最近話題だが、僕らは高品質なサービスという形で利益を享受しているのだから、それで良いのだと思う。
親や知人に性癖がバレたり言論統制に利用されるのは確かに嫌だけど、そうではなく統計データとして運用するためであれば気にする必要はない。
組織が、そのメンバー全ての行動データを吸い取り、そのデータを運用することで利益を上げ、その利益をメンバーの福祉に還元する世界がもう間も無くくると思う。
そして、次の自分の起業のテーマはそれに関するものにしようかと思っている。
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