最新|食事によるビタミンB6摂取と便秘の関連性:集団ベースの研究
食事からの微量栄養素の摂取と便秘の発症との関連については、数多くの研究で示唆されている。 それにもかかわらず、ビタミンB6と便秘の潜在的関係についてはあまり研究がなされていない。 本研究の目的は、National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)の成人参加者において、食事からのビタミンB6摂取と慢性便秘が関連しているかどうかを明らかにすることである。
方法:本研究では、2009-2010年のNHANES健康・栄養調査からの情報を利用した。 回答者の食事情報は24時間食事リコールにより収集された。 交互作用検定、サブグループ解析、カーブフィッティング解析などのさまざまな統計的手法を用いて、食事からのビタミンB6摂取と慢性便秘との関連を検討した。
結果:本研究には3,643人の患者が含まれ、270人(7.41%)が持続性便秘と診断された。 完全調整多重ロジスティック回帰分析の結果、食事からのビタミンB6摂取量の増加(OR = 0.78、95%CI: 0.68-0.89)は便秘の発生率の低下と関連しており、p < 0.05で有意であった。 多くの因子を考慮した結果、基準群(第1三分位群)と比較した第3三分位群のオッズ比および95%信頼区間は0.85(0.74、0.98)であり、p<0.05で統計学的に有意であった。 さらに、サブグループ解析および交互作用評価により、ビタミンB6摂取と便秘の発生との間に、特に男性および飲酒者において実質的に負の関連があることが明らかになった(すべてのp値は0.05未満)。
結論:本研究により、ビタミンB6の摂取と持続性便秘の有病率との間に逆相関があることが明らかになった。 持続性便秘に対するビタミンB6の長期的影響を十分に検討するためには、より広範な前向き試験が必要である。
source
https://www.frontiersin.org/journals/nutrition/articles/10.3389/fnut.2024.1483515/full
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