最新｜ビタミンD：科学的根拠に基づく健康効果と人口ガイドラインの推奨事項

ハイライト

1. ランダム化比較試験（RCT）は、主に設計の問題（医薬品のガイドラインに基づく設計であり、栄養素に適したものではない）、実施の問題（高い 25(OH)D 濃度の参加者を登録し、低用量のビタミンDを投与し、対照群にも低用量を投与する）、および分析の問題（達成された 25(OH)D 濃度ではなく、意図した治療に基づいて分析する）により、有益な効果をほとんど示せていない。

2. そのため、多くの疾患リスクを低減するビタミンDの役割についての最良のエビデンスは、前向きコホート研究から得られている。

3. 前向き研究の結果は、血清 25-ヒドロキシビタミンD [25(OH)D] 濃度などの変数測定後の追跡期間を調整して分析すべきである。

4. 血清 25(OH)D 濃度を 30 ng/mL（75 nmol/L）以上に上げることで、米国における主要死因トップ10のうち8つ（心疾患、がん、COVID-19、脳卒中、慢性下気道疾患、アルツハイマー病およびその他の認知症、糖尿病、腎疾患）の負担を大幅に軽減できる。