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亜鉛補給は小児集中治療室におけるカンジダ感染症を減少させる:ランダム化プラセボ対照臨床試験

概要

抄録

抗真菌薬に対する耐性は、小児集中治療室 (PICU) におけるカンジダ感染症の発生率増加の主な原因となっています。

亜鉛の補給は、多くの小児疾患に対して有益な効果を示すことが示されています。この研究は、小児集中治療室におけるカンジダ血症およびカンジ尿感染症の有病率に対する亜鉛補給の有効性を調査することを目的としました。

小児集中治療室に入院した1~5歳の適格な小児724名が、亜鉛補給群とプラセボ群にランダムに割り当てられた。

主要評価項目は、カンジダ感染症の数、小児集中治療室滞在期間、登録後14日以内の患者死亡例であった。

副次評価項目は、カンジダ血症とカンジダ尿症の発症率。カンジダ尿症とカンジダ血症の発症率は、亜鉛群ではプラセボ群よりも有意に低かった。

小児集中治療室滞在期間と患者死亡例は、亜鉛群ではプラセボ群に比べて明らかに低かった。

結論として、亜鉛補給は、重篤な疾患で広域スペクトル抗生物質を投与されている小児集中治療室患者のカンジダ感染症を軽減する上で有益な臨床効果を示しています。

source
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcbn/64/2/64_18-74/_article/-char/ja

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