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ビタミンDががん患者の寿命を延ばす効果

ミシガン州立大学の医師たちは、ビタミンDを3年以上摂取することで、がん患者の寿命を延ばす可能性があることを発見しました。

この研究結果は、ビタミンDが骨の健康だけでなく、他の重要な利点も持つことを示しており、2019年6月3日に開催されたアメリカ臨床腫瘍学会(ASCO)の年次総会で発表されました。

研究の背景

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、がんはアメリカで死亡原因の第2位を占めています。

「ビタミンDはがん患者の死亡リスクを低下させる上で有意な効果を示しましたが、残念ながら、がんの発症を防ぐという証拠は得られませんでした」と、ミシガン州立大学とハーリーメディカルセンターの内科医であり、この研究の主著者であるタレク・ハイカル医師は述べています。

研究方法

研究チームは、79,000人以上の患者に関するデータを分析しました。これらは、ビタミンDの使用とプラセボを少なくとも3年間比較した多くの研究から得られたものです。がんの発症率と死亡率に関連する情報に焦点を当てました。

「ビタミンDを摂取したグループとプラセボを摂取したグループの死亡率の差は、統計的に有意であり、がん患者においてビタミンDがいかに重要であるかを示しています」とハイカル医師は述べています。

結果と今後の課題

この結果は期待を抱かせるものですが、以下のような未解明の課題が残されています:

  • 必要なビタミンDの具体的な摂取量

  • 血中濃度の目安

  • 寿命をどの程度延ばすのか、またそのメカニズム

ハイカル医師は、「少なくとも3年間の摂取が必要である」と述べる一方で、さらなる研究が必要であると強調しました。

医師への提言

ハイカル医師は、特に腫瘍専門医が患者にビタミンDを処方することを推奨したいと述べています。

「ビタミンDは、副作用がほとんどなく、さまざまな健康効果が期待できる。多くの可能性があります」と語っています。


出典
https://m.beforeitsnews.com/health/2019/06/vitamin-d-helps-cancer-patients-live-longer-2951435.html

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