「冬の大放物線」 平湯大滝結氷まつり打上花火
岐阜県 高山市 奥飛騨温泉郷では、この冬も「奥飛騨冬物語」と題していくつかのイベントが行われました。
比呂池は、そのひとつ「平湯大滝結氷まつり」の打上花火の撮影に数回行ってきました。
平湯大滝結氷まつり(2024年2月15日~25日)
平湯大滝は、乗鞍岳(標高3026m)の北側に位置し、高さ64m・幅6m、飛騨3大瀑布・日本の滝100選に選ばれ、厳冬期には巨大な氷柱となり、イベント期間中はライトアップされます。
画像は過去撮影の結氷した平湯大滝です。
厳しい寒さが続くと中央の落水をおおう様に氷が張り付きます。
春から秋は、平湯大滝手前まで車で行けますが、冬季は平湯温泉スキー場駐車場から雪道を徒歩15分~20分でアプローチします。
イベント期間中の夜に、スキー場横で5分間程度の花火が打ち上げられます。
大きな花火ではないのですが、近距離から上がるのでなかなかの迫力です。
通常でしたら冬の夜間は氷点下10℃を下回ることもあり、身体中に簡易カイロを貼り付けて撮影するのですが、今シーズンは残念なことに、暖冬の影響で平湯大滝の氷柱は大きくならず、雨が降りイベントが中止になる日もありました。
今回タイトルを「冬の大放物線」としましたが、本来は「厳冬の大放物線」としたかったところです。
以前から比呂池は、ライトアップされた平湯大滝と打上花火を同じ画面に入れたいと思っていましたが、適切な撮影ポイントがありませんでした。多くの方は地点A付近から花火を見ます。
ところが今回別の地点を見つけました。ゲレンデに入り少し登ると標高が高くなり、樹木に隠れていた平湯大滝(の上部)が見えてきます。地点B
例年はロッジ前やリフト乗り場付近は雪が踏み固められて長靴でも歩けますが、ゲレンデ内の雪面は柔らかく長靴だと「ずぼって」しまいます。
「ずぼる」については最後をご覧ください。
ところが、暖冬や雨の影響もありゲレンデは固くしまって、長靴でカメラバックや三脚を持って歩いても少しも「ずぼり」ません。
二つのリフトの向こう側に行き、撮影地点を決めましたが、打上地点の見当を誤ってしまい、打ち上がる花火とリフト支柱が重なってしまいました。来シーズンの課題です。
冬のライトアップイベント撮影のポイントとしては、「可能なかぎり初日に撮影に行く」です。 1~2週間と期間に余裕があるからといってもアッという間に過ぎてしまいます。 また、暖冬の影響で雨が降ると氷で出来たモニュメントは崩れてしまいます。
「ずぼる」:(雪国の方言と思われます。)
乗っても大丈夫だと思っていた雪面に乗った瞬間、雪面を踏み抜いてしまい足(長靴)が雪の中に入ってしまうこと。
「ずぼった」後の行動に多く共通するのは、長靴に入った雪を出すため、不安定な雪面で片足立ちしながら長靴を逆さに振って雪を出します。ところがバランスを崩し、片足立の状態でステップしリカバリーが成功したと思った瞬間、その片足がずぼってしまう「ずぼりまくりスパイラル」にオチ入らない様注意が必要です。