【衝撃】英語の発音が悪いと差別されるので、発音は良くした方が良い
こんにちは、Hirohirouです。
英語講師を生業としていますが、英語の発音を良くすることは重要だと思っている派です。色々な意見はあるかと思いますが、学術的調査なども示しながら意見を述べていきます。
●「訛り」は無意識に差別される
これがほぼ言いたいことなのですが、いくら綺麗事を言っていても、「訛り」は無意識に差別されるのです。
米国ノーステキサス大学のDianne Markleyが行った就職面接に関する調査によると、特定の英語の地方訛りを持つ求職者は明らかに採用担当に低く評価され、訛りが特定されにくいほど高く評価されることを明らかにしています。
このページ(英語)に調査の要約が載っていますが、もう特定の訛り(ニュージャージー訛り)がある人があからさまに低い評価を受けていて絶句してしまいます。その訛りを持つ人たちはいずれも大学卒業以上の学歴を持っていたそうですが、実験では教育を受けていないように判断され、スキルが必要のない仕事を当てがわれた、という惨憺たる結果でした。
英語の地方訛りに関する調査ですので、英語を第二言語とする人に完全に当てはまるかは分かりませんが、恐らく似たようなものでしょう。誰も表だって言わないだけで(というか自分でも気づいていないが)、訛りによる無意識の差別があることは明らかです。
●発音が良いと言うことを聞く生徒
私は普段、社会人の方向けにTOEICや英会話を教えていますが、その中で幾度となく痛感したことがあります。それは
先生の発音の上手さは、教える力を超える
ということです。身も蓋もない言い方で恐縮ですが、本当にそうです。発音の良い講師が担当している生徒は、めちゃくちゃ言うことを聞いてくれますし、退会やクレームが少ない気がします。大人って意外に素直ですよね。
それもそのはずで、初めて会う講師の教え方が良いかどうかなんて、すぐには分からないんですよ。教え方なんて、その人の授業を一定の期間受けないと判断できません。だから、人間の脳は分かりやすく判断できる能力にフォーカスしているのだと思われます。
メンタリストのDaiGoさんが就職面接に関して話している動画にて「面接で有能な人を採用することは不可能、有能そうな人が採用される」という主旨の内容を言っていますが、これと同じことだと思います。全国の英語教える系の会社は、教える力向上の研修にコストをかけるより、講師の発音矯正を行った方が退会やクレームを減らせるのではないかと思っています。
●下手より上手な方が良い
英語スピーキングにおける発音の問題は、色々な意見があるかと思います。発音なんか気にせずガンガン話さないと国際的に通用しない、英語の発音を治すより、色んな国の訛りを聞き取れるようになる方が良い、とか。
私も、そのような意見には賛成です。発音気にしすぎて話せないのは確かに良くない。でもこれ実は、自分の発音を直さなくてよい理由にはなってません。だって別に、ガンガン話す力を鍛えるのと、発音矯正は同時に出来ますからね。
例えばランプの精が「今から魔法で、ノーリスクであなたの英語の発音をネイティブ並みにしてあげる」っていったら、あなたはそれを拒否しますか?多分ほとんどの人が拒否しないですよね。私だったら30万くらいは即金で払って直します。
これを拒否しないなら、なんだかんだであなたも発音良いに越したことはないと思っているということです。であれば、現実と向き合って発音矯正をしてみることは悪くないのではないでしょうか。
参考文献 :
REGIONAL ACCENT DESCRIMINATION IN THE HIRING PROCCESS: A LANGUAGE ATTITUDE STUDY - E. Dyanne Markley
https://digital.library.unt.edu/ark:/67531/metadc2623/m1/1/
ACCENTS speak louder than words - Nancy Kolsti
https://northtexan.unt.edu/archives/w00/accents.htm
9割決まる【面接通る3つの仕草】- メンタリスト DaiGo