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ライカM240とAPO-LANTHAR 50mm F3.5 (Type II)

はじめまして。HIROHIROです。この記事が私にとって初投稿になります。
スナップ写真を中心にカメラのことを書き綴っていきますので、どうぞお付き合いください。

使用した機材
ボディ:ライカ M(Typ240) ブラックペイント
レンズ:フォクトレンダー APO-LANTHAR 50mm F3.5 (Type II)
SS: 1/125  F: 3.5  ISO: 250
タトゥーが素敵な外国人カップル

先にお伝えしたい事が。
ライカM240、ExifのF値がまあまあ適当です。
実際に撮った値と少々異なる場合があるのです。
使用するレンズによって状況は変わると思いますが、測光を元にカメラが予測した値を書き込んでいるらしいのです。

開放F3.5の本レンズでもExifさんは3.4で撮ったと申される。


近似値が記録されるだけハッピーと考えることにして、撮ったモノを貼っていきますね。

SS: 1/750  F: 8  ISO: 200
東京都新宿ISETAN

レンズ補正無しでも、その一途な写りがアポランター。ローパスレスセンサーも効いているのかも。
ライカM240はその名が表す通り2400万画素なのでレンズ性能的にはまだまだ余裕なはず。

SS: 1/750  F: 8  ISO: 200
SS: 1/350  F: 11  ISO: 200

日本、いや世界を代表する写真家の一人『森山大道展』@GR SPACE TOKYOを観たばかりですから。
言うまでも無くカッコイイので街撮りスナップ好きの方には特にお勧めです。
私は当然の様に影響されて、とゆうか影響されに行きました。
この日の東京は暑かったので日傘やサングラスをした人多し。

SS: 1/125  F: 4.8  ISO: 200
SS: 1/1500  F: 4.8  ISO: 200
ナイス看板犬
SS: 1/4000  F: 4  ISO: 200
原宿の神宮前交差点に在る東急プラザ表参道「ハラカド」から撮りました。良好な展望で居心地も良く、撮りやすい場所。
SS: 1/125  F: 6.8  ISO: 1,250

あえてレンジファインダー機で撮る意味とは。現像するまでしっくり来ていませんでした。

SS: 1/125  F: 8  ISO: 320

結果的には良い絵をアウトプットしてくれるライカM240とアポランター50mmF3.5の組み合わせ。
アポクロマート設計のレンズは色収差がほぼゼロ。そのためか、クリアーで緻密な描写をしますね。これがたまらん。

別日。この日は横須賀市の三笠公園でちょっとしたフェスをやっていたので家族で遊びに。

SS: 1/125  F: 8  ISO: 400
SS: 1/500  F: 5.6  ISO: 200
等倍

淡々と、そこに画素がある限り描写していく様子は人工的なシャープさと無縁。レンズ所以の偽色は出ません。
アポランターは複数のマウント用が出ているので、ブツ撮りやカタログ撮影などのお仕事用レンズとして一眼で使っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

2024年9月現在APO-LANTHAR 50mm F3.5 (Type II)の実勢価格は9〜10万円程度です。
ちなみにアポクロマート設計という意味で同じ、ライカ アポ・ズミクロン M f2/50mm ASPH.のお値段はライカオンラインストアで¥1,353,000(税込)となっております。
桁がひとつ違うのですがアポズミだったら価値が下がらないどころか上がりそうなので、どうせなら… と思ってみたい。

SS: 1/125  F: 4  ISO: 200

ライカは公式に明らかにしていませんが、ベルギーのCMOSIS製センサーがM240とM10に使われているとの情報をネットで目にしました。ライカの他機種ではパナソニックやソニーのセンサーが使われているのはご存知の通り。いずれにせよライカ独自のチューニングを施しているとのことですが、自社センサーから作っているメーカーに対してアドバンテージがあるとは思えませんよね。

SS: 1/180  F: 2.8  ISO: 200
SS: 1/125  F: 4  ISO: 250

載せた写真の天候はすべて晴れです。
アポランターが無色透明の描写だとすると、これらのシットリ感はどこから来るのでしょう。


ライカM240のRAW特性

基本ソニーな私。
同条件ではないもののM240のRAWは発色が良くナチュラルで特に肌色が綺麗です。素のカラーバランスが良好。
M240は2013年に発売ですから、過度な期待はしていなかっただけに嬉しいポイントでした。あくまでソニー機(FX3, α7IV, α7RV)と比較した感想です。

残念ポイントはダイナミックレンジの狭さ。
過度な増感をすると縞模様のノイズが発生します。LightroomのAIノイズ除去を試しましたが、縞模様には効きません。
ISO3200、できれば1600までにしておいた方が無難だろうという印象です。
カメラのベースISOは200ですが、3200よりも上は「PUSH4000」などと表示され、下は「PULL100」と表示されます。このあたりは親切に伝えてくれていると思います。

操作はクセつよ

ISOの変更は左手でボタンを押しながら右手の十字キーを操作します。
単にISOボタンを押しただけでは背面液晶に現在の設定が表示されるのみで、十字キーを押しても操作を受け付けない仕様。
普通に操作していてはまず気付かない。

さらにISOオートの考え方も独特。
「最大ISO設定」=3200
「最長シャッター速度設定」=1/125
と設定した場合、カメラはまずISO200で撮ろうとして、SSが1/125より長くなる様であればISOを上限値の3200まで上げていきます。
ここまではオーケー。
それでも暗ければ、設定値を超えて適正露出を得ようとします。
(普通アンダーになっても設定値は絶対超えないと思うじゃないですかぁ…)
例えばISO6400、SS1/8にもなっちゃったりしちゃうので、設定が上手くいっていないのかと勘違いしました。
設定目安、というニュアンス。
もう慣れたのでこれはこれで問題ありません。

いざ撮ると良いカメラ

クラシカルで可愛いとも見える外観なので、相手に威圧感を与えません。(昔から云われている耳タコ案件?)
いざ撮ってみると撮影する側も肩肘張らずになって、かなりラクなのです。

ファインダーがシンプルで気持ち良い。
シャッター音が気持ち良い。
絞って置きピン、ノーファインダースタイルが自然とハマる。速い。
背面液晶を使わなくなるので電池持ちが良い。(一日いけます)
そして、ライカのレンズ選びは選択肢が多くて楽しい。(沼ぁ〜〜!)

SS: 1/1500  F: 5.6  ISO: 200

しばらく50mmで修行して、次は他の何か35mmをGETしたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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